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Category Archives: Day And Day

自宅がインテリア雑誌に掲載されました

先日、早稲田で教授をしていた花田達朗さんから購入した自宅の取材がありました。

花田さんが建築家のベラジュンさんと打ち合わせをして「ドイツの倉庫のようなというコンセプトを基に設計した部屋です」とベラさんから設計当時の話しを聞きながら、カメラマンとライター、そしてTRANSISTORの木村さんと共に、部屋を見て、説明のようなインタビューのような、写真撮影、移動しながら話すを繰り返しました数時間。本棚が主役の特集ですので、私は腰下しか載ってません。

自宅の方はラボのようにしているので、簡単な打ち合わせや活版も試せるようにしています。

左右の壁を覆う棚は、40cmの幅で一つ一つが区切られていることで歪むことがなく、見た目は奇抜かもしれませんが使ってみるとシンプルに合理的です。

LIVING DESIGN CENTER OZONE 発行「素住-SUSU-」 2012 no.15

     

ヤン富田「アートワーク作品“A.S.L. Space Agency”」のデザインと服を着るって?

       

私は香水が好きなのですが、香りと心理作用(どんな影響があるのか?)をさらに深めたいと思い、学び出すきっかけにもなりましたニールズヤードのショップで石けんと化粧水を買いました。アロマセラピストの資格を取得している店員さんと、生と死のふがいなさを目にすることについて話した夕暮れに、「あまり考えないときも大事です」と言ってもらえて軽くなりました。アロマセラピストの資格についても、学んでいこうかなと思っています。
http://www.nealsyard.co.jp/

(写真:左上の2枚は、ニールズヤードアロマセラピー基礎クラスで作りましたルームスプレーとバスオイル。3枚目はラベンダー。4枚目は落書きされた犬の置物(散歩中に)5枚目は、洗濯物に着いたハートの糸絡み。6枚目は宮沢賢治の世界のような新宿の夜明け。7枚目はエルメスのスカーフ)

それから、新宿伊勢丹4Fにある、2000年前半にかつて恵比寿店が今の場所に移転する前からアンチファッション=コンサバティブなファッションから一線を画し、日本の空気感と丁度重なっていたコンセプトの鮮やかな明快さとターゲットの絞り込みに、なるほど鮮やかな切り口と購入していたマルタンマルジェラを少し眺めて、コムデギャルソンとジュンヤワタナベで足を止め、今シーズンの数着を試着をしながら、もしかすると数十年ぶりに日本を襲った災害は、日本人の死生観を少し変えてしまったのかもしれないと思いました。

試着した数着は、構築的で遊びの要素があり、素材感にも張りがあり、緊張感とともに西洋的な東洋感をどこかで感じたなと思い出していたのですが、数年前にニューヨークのチェルシー付近で入ったコムデギャルソンに感じた小さな異国感に近いようなと気がつきました。どんなときであれ裸で歩くことはできないんだ。だから真剣に、と思っていた私の気持ちと重なり、着ることについてまた考えることになりそうな楽しい出会いでした。秋がくるのも楽しみです。それからエルメスのスカーフの構築力。そういえばかつて小さな頃にモデルをしたことがありました。

ニュースで報道される他国や地方の痛ましい事件に、客観的に状況を眺めてしまうことがあります。その場にいなければわからない焦燥感や香り、皮膚感覚。それらはとても大切なものなのかもしれません。
http://www.maisonmartinmargiela.com/ http://www.comme-des-garcons.com

数十年おきや数年おきに、大きな自然災害や歴史に残ってしまう事件が起きています。そのときその場所で、ジャーナリストが、研究者が、アーティストが、デザイナーが、名をオモテに出そうとしなかった人々が、どんな葛藤をし不安を抱えながら、状況を見据え、立ち向かっていったのか知っていくことは、とても地味で時間がかかるかもしれませんが、少しずつ続けていこうと思っています。

私が20代前半だった頃(だと思うのですが10代後半かもしれません)ヤン富田さんが、白いつなぎのようなものにヘルメットを被ったジャケットのCDと女の子の顔のCDをそれぞれ買いました。かわいいなと思っていて、ご縁が重なりヤンさんのCDジャケットや書籍を何度かメタスタジオでデザインする機会が訪れました。

こちらは、2010年にBEAMSから限定300部で発売されましたアートワーク作品“A.S.L. Space Agency”(2CD+コレクションブック)のデザインになります。残念ながら即完売してしまいました。その他に発売されましたスペースパジャマ、Tシャツ、キャップはリンクより購入できます。
http://shop.beams.co.jp/news/20100128_2175643.html

ヤン富田:日本初のプロのスティールドラム奏者、日本で最初のヒップホッププロデューサー、他にも様々な肩書きを持ち、音楽業界を中心に支持者を国内外に有する(BEAMS On Line Shopより引用)

     

 

太郎吉蔵デザイン会議に参加してきました

7月7日〜7月8日、多摩美術大学大学長 五十嵐威暢さん主催の「太郎吉蔵デザイン会議」に参加してきました。

「アジアの時代」をメインテーマにヴィジュアル素材を使わない円卓での会議でしたがとても実り多き時間を過ごしました。食事もとても美味しく素材の美しさを楽しむ、和やかなひとときでした。

7日「地域とデザイン」について
豊かさとは何か?時間軸とは?速さとゆったり。時間のコントロール。美。古きものから新しさを。人と人との繋がりについて。互いの発言を活かしあっていく言葉の可能性を感じる会議でした。

8日「世界へ向かう日本のデザイン」について
美意識資源と伝統におけるデザイン解決からの文化的、経済的方向性の育ち方。指針や展望。心を開くこと。それぞれパネリストの問題意識が白熱して飛び交いました。

 フェアウエルパーティでは五十嵐威暢さんや原研哉さんと感想や私が取り組んでいること、学生としての葛藤などを少し話し、東京へと戻りました。デザインの可能性と人の気持ちの痛みを切り捨てずに活かしていくために、私にできることを考えながら動いてます。今日も充実な気が流れています(笑)

7日パネリスト
佐藤卓 グラフィックデザイナー
倉方俊輔 建築史家
山崎亮 コミュニティデザイナー
南雲勝志 デザイナー
柴田文江 インダストリアルデザイナー

8日パネリスト
原研哉 グラフィックデザイナー
西山浩平 起業家
鈴野浩一 建築家
リチャード・ギルフォイル コールマンジャパン株式会社代表取締役
五十嵐威暢 アーティスト

会議の概要は下記からご覧ください
http://www.designconference.jp/2012/

会議の様子から散策。靴好きなので歩きやすいrepetto、札幌の千秋庵でソフトクリームなどなど

            

 

活版凸凹フェスタ2012「Beautiful Words Traveling」

Beautiful Words Traveling

上記のものを制作して展示しています。印刷またはコピーのように再現することが微妙にずれる、一部再現不可能な実験をしました。
文字はすべて活版印刷。白ペンキ、羽、刺繍ステッチ、布切れ、食べ物の残りを撮影、活版の組版を撮影。紙のサイズの統一。

これからは手に取りやすさや規制の中の自由にも立ち返り制作してみます。

活版は、かつて受刑者の社会復帰のための職業訓練として行われているものでした。受刑者教育を引き受けているのですが、このようなことを考えることがあります。 今はとても高価な活版。 時が過ぎれば、未来も変わるようです。まだ勉強不足ですが活字の美しさがもっと多くの人に届くことも願いながら、日は浅いのですが欧文、和文の活字を組み(慣れてないから時間がかかるかかる、。)自宅で活版をしています。

工房の写真は、有元利夫さんの作品を刷ってた工房に懇親会前にお邪魔したので。凄い。!です。作家のニュアンスを再現する誇りは、本当にすごかったです。あんなこと(再現する)を私はしたことがなかったっからとてもとても刺激になりました。また行きますでオヒラキなりな懇親会でした。

http://www.robundo.com/adana/blog/?p=1044

2012年5月3日(木・祝)―5月6日(日)
10:00―17:00(最終日は15:00まで)

日展会館 2F イベントスペース
東京都台東区上野桜木2―4―1
http://www.nitten.or.jp/

好きな世界観 Christian Boltanski、M+A Naif.Super

Christian Boltanski :shadows  高校のときに水戸芸術館でChristian Boltanski展をみた衝撃、翌日熱を出しました。フランス生まれのユダヤ人。今でもこのリアリティの説得力ある表現に惹かれてしまいます。

 

好きな世界観 M+A Naif.Super 子供とホームムービーを使って、良くないわけがない組み合わせで、一般的などこにでもある記憶の共有。せわしないスナップのようなリラックス感の連続。

活版凸凹フェスタ2012 出展します

Beautiful Words Traveling
制作中なので(かり)画像

 会期中にはさまざまな《特別企画》と《活版ゼミナール》の開催が予定されています。一部には有料・予約制のイベントもございます。その紹介は随時本欄にて ご紹介いたしますので、ご面倒でも開催直前まで本欄をときどきご訪問いただき、ご確認・ご予約いただきますようお願いいたします。(朗文堂アダナ・プレス俱楽部ニュースから引用)
http://www.robundo.com/adana/blog/?p=1044

2012年5月3日(木・祝)―5月6日(日)
10:00―17:00(最終日は15:00まで)

日展会館 2F イベントスペース
東京都台東区上野桜木2―4―1
http://www.nitten.or.jp/

ひらく・とじる 結ぶ・開く 疎外感

最近よく耳にしていた「疎外感」について

●疎外感とは、
1:引け目を感じすぎ対等な関係を築くことができませんと放棄してしまうときに多い心理状態です。大切な人を亡くした衝撃によるものも多くあります。

2:誰が、翌日別の人に変身できるのでしょうか?と考え、問題としている物事と向き合う時間。

3:制作している人達が、コンペに落ちるショックや、報われない気持ちからも、疎外感は起きていきます。

4:良くない状況の連続。

 ●疎外感の行方
国内での鬱病2割 鬱状態4割〜6割 との統計がでています。

配慮しすぎる、空気を読みすぎる。相談しづらくなっていく。 病は気からというもので、鬱状態や動けない、または攻撃する状態も疎外感が発端のこともあります。原因は、風邪の原因が一つではないように一つではありません。
身近なことから見直す、そして納得いくところまで考えてみる。または休息を。それぞれにとても大切なことのように思います。

先日、あまり大きなショックを受けると体調が(花粉症や喘息)急に良くなってしまうことがあるという話になりました。医学的な証明はされてはい ませんが、あれほど酷かった花粉症がほとんど治ってしまったのは母の死後でした。良いこととして受け取るとは、時にはそのようなこともあるのかもしれません。

私にできること(制作、ディレクション・デザイン、痛みや死と希望からの講演や講義やワークショップ、原稿)ありましたらいつでもお声をおかけください。どうぞ宜しくお願い致します。

制作中の画像は後日更新します

そういえば上の様なものを制作してました。歌って叩いてひいて吹いて描いての楽しさ。またこの辺りのこともしてみようと思っています。

もしかすると、とほんとうのこと(心の動き)はじぶんしかわからないかもしれません。自分の姿は鏡で見ることでしか見えない箇所があります。自分にもわかっていないのかもしれません。言葉を、身体を、周りを、それぞれを大切にしていきたいと思っています。

 

千葉県知事の森田健作さんから辞令

4月19日、背すじピン。千葉県交通安全教育推進委員、引き続き今年から2年、真摯に受け止めながら努力しますと思えるひとときでした。(じ、辞令なんて)

メタスタジオを立ち上げたときからの心がけ

1:嫌みな動向探りは、ストレスフル。その状態を見つけたら「見、流し」しながら自己修正

2:「戦わずして視点を変える」先を見つめながらいろんな事を学んだ年月をも経験として大切に。

3:客観視と方向性は日々の時間にも左右され、良い方向へ行けるよう客観視点。

4:気になったら、その相手に先に声をかける、挨拶から良い点を探すことまで。 勝ち負けではなく、その方がより良くなっていく(あとは、相手のモチベーションも左右するので、まず最初の心がけ)。

5:気持ちの、心の「痛み」を切り捨てない。声を聞くことから

良いことも悪いことも失敗や反省も繋がってきて繋がっていく先をこれからも見つめながら、周りにありがとうございますと感謝しながら。これからもよろしくお願いいたします。

右の写真は:お茶の水のニコライ堂で「ロシアの教会のものです。あなたがお持ちください」と譲っていただいたきました。

 

 

第1回十勝ポスターアワードや個展などのお知らせ

個展「KOKORO NO OTO」にお越しいただきましてありがとうございました。

ここのところ、震災や原発などで心の痛みに多く触れる機会がありました。私は、妹を15年近く前に飲酒運転の車にはねられて突然の不慮の事故で亡く しています。その後、母が「飲酒運転は殺人行為、犯罪。ハートを通して繋がる未来」ということを多くの人に伝えていきたいとアメリカに本部がある世界最大 のボランティア組織MADDで数年をかけアメリカと日本を往復しながら被害者と加害者の関係、自己意識、その後の対処法などを具体的にテキストとして学 び、日本で活動する為のライセンスを取得して、2002年に内閣府認定のNPO法人となり、日本で活動を続けてきました。

そして、活動の主軸をになってきた母が2011年の春に喉頭癌で「めぐみ、あとはお願いします」と亡くなったこと、数年前に母を支えていた父も肺を 患い、母に手を握ってもらったまま安らかに亡くなったこともあり、私がそのNPOの代表として企業や高校や大学のゼミなどで「心の痛みと向き合う、優しさ とその先へ」ということなどについて、色々な環境の人がわかりやすく社会の中において実践できるように、具体的なテキストを制作しながら授業や講演、ワー クショップを開いています。

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Exhibition :KOKORO NO OTO

「KOKORO NO OTO : Sing and Dancing silent music」
東塔堂デッサンで展示をします。

人の精神的な側面「記憶」と「痛み」から呼び起こされる世界と空間としての時間を
アンティークの糸や活版、ドローイングを用いて表現しています。
期間 : 2012年2月15日 (水) ~ 2月22日 (水)
場所 : 東塔堂デッサン
時間 : 12:00 pm – 8:00 pm 入場無料 / 無休

※22日まで延長となりました。21日は定休日ですのでお気をつけください。

東京都目黒区東山1-9-7-1F
tel. fax. 03-3710-2310
e-mail:info@dessinweb.jp
http://dessinweb.jp/

活版のカード、LOVE LOGO アイシングクッキーも販売します。もしかするとカンバッチも販売できそう
クッキーは、sac-about-cookiesさんに。
http://sac-about-cookies.com/

ロゴタイプや紙へのステッチも実験してます。お近くに来られた際は是非お立ち寄りください。

 

環境と表現の中心へ向かうための愛情表現

社会学(言葉を通じた伝承含めて)や装飾文様、
情報としての流動性と言語の関係と差別環境、
それらと音楽と映像の必要性のある結びつき
などについて

更に調べて制作と結びつけていきたいと思っています。
そのベースに痛みと死、時間軸としての空間構成と
考えながら、模索しているところです。(覚え書きメモ)

妹が飲酒運転の車によってひき殺された事を機に、母が立ち上げましたNPOですが、
その後、母の煩ってしまった癌と社会との戦い、そして母の死。
父の煩った癌と母を全面的にサポートする中での社会との関わりと父の死
それらを遠巻きに見る社会をとおして
私自身もデザインという観点から死と死と向き合う姿を、人の有り様を
見つめながら、微力ではありますが時々講演をさせていただいています。

私が現時点で考えながら進めていることは
死生学の中に含まれている、芸術としての死との向き合い方の探求。
そして、短絡的な視点で方向を見失い
落ちていってしまう、最初のポイントである日常のクセ
たとえば、酒癖、賭け事、性癖、虚言と周りとの関係(社会性)
について。

客観性と観察力、俯瞰の視点が必要な起点にも関わらず
ずれていってしまう。全面的に研究をしているわけではありませんので
評価や比較、賞賛は現時点ではできませんが
キューブラー・ロスの死への需要の5段階
「否認と孤立」「怒り」「取り引き」「抑鬱」「受容」

これらについて
私なりに考えており、それらを今の環境へとつなげて
いこうかな と考えています。

できることがありましたら、または興味を持っていただけました際は
contactよりメールをお送りください。

第4番 大吉 

1月4日は私の誕生日です。
私にとって、1と4は特別な数字です。
16年前の誕生日に、妹が飲酒運転の車にはねられて翌日の5日に亡くなりました。

昨年起きてしまった震災からの復興、放射能の不安。
それでも表面的には平穏に過ぎていく日常を過ごしています。

希望を持った 痛みと死、社会と個の関係を制作を通して
これからも続けていきます。
宜しくお願い申し上げます。

 

新年のご挨拶

2011年の感謝をこめまして lucky cat

Love ThANk YOU, I HAte you 失敗実験室のための作品

多摩美での東泉一郎「失敗実験室」のために制作したポスターに手を加える前のものです。
セルフポートレートは、一切加工をせず描いたグラフィックを写真の上に載せ、その後リボンや白いヒモと紙をグチャグチャにするということをしました。
展示は一日だけおこなわれました。

心からのありがとうという気持ちと、それでよいわけがない 私は私自身を客観的に許せないという気持ちが出発点となり制作をはじめました。
政治や社会に対して、自分の周りにいる人達に対して、何かをしてくれると期待をします。どんなあまのじゃくでも期待しない人はいません。
ですが、100%思った通りに進むことはなく、どこかで期待は確実に裏切られます。
故に、個として気持ちがひずみ、ゆがみ、心が傷ついていく。
これは、希望を持った痛みと死への実験的アプローチでした。

「Love ThANk YOU」について
日々を過ごしていて、デザインや制作を通して、素敵な出会いや良い意味での気づきと期待感が続いていくよう、ありがとうと心からの感謝を込めて。

「I HAte you」について
消耗感への憤り、気持ちの歪みや心の痛み、気持ちが殺されていくような錯覚や感覚を表現。

Size: B1に描いたグラフィック

東泉さんはじめ「かっこいいネイキッド!グラフィックいいね」とほめてくれてありがとうございました。
次は2月に一週間ほど個展もしますのでお楽しみにお待ちください。

こんな展示でした。

POSTER展のお知らせ


こちらの展覧会にも参加できたことを、とてもとても感謝しています。重ね重ねありがとうございました。準備や展示の実行委員の皆様、本当にお疲れ様でした。

POSTER展のお知らせ

11月16日より11月25日まで、渋谷の桑沢デザイン研究所1階大ホールでのポスター展に下のものを出展していました。

http://www.stopnuclear.net/

コンセプトは、3秒ではなく1分の立ち止まり。触覚の痛み でした。、ロゴもデザインの形状も原発のわかりやすいダイレクトなメッセージではなかっ たため、ポスターとしてのメッセージ性やコマーシャルなものとして、形を含めて、とても弱い印象になってしまいました。 やはりポスターはわかりやすいグ ラフィックが気持ちいい と出展して、私自身も再確認した、実験して失敗と反省ながらも実り多き展示でした。

参加させていただきまして、とても感謝しています。ありがとうございました。準備や展示の実行委員の皆様、本当にお疲れ様でした。お手伝いに参加できず申し訳ありませんでした。

それから、2011年11月26日(土)〜2012年1月15日(日)まで、「11.3.11・東北支援チャリティポスター展」長野の小海町高原美術館に一番上のものを出展しています。

私が制作したものは、手から広がる優しさのイメージですが、まだまだわかりづらくダイレクトさに欠けています。グラフィックの言語メッセージをもう 一度学 びながら、もう少し鍛錬と実験と創造と客観性も考えながら努力していきます。これを反省として次のデザインへ。懲りないなぁわたしとあきれつつ tっ tっっっt(とても反省しています)

ネットワークの可能性


ネットワーク上の最初の情報発信者からの派生と多重人格化:最初の発信者がいて、それを広める宣伝情報として二次利用を想定しtwitterやfacebook,tumblerの無料利用。
多くのコミュニケーションに着目している人達が発言しているように、情報が浸透していく社会の利用原理のわかりやすさがtwitter、 facebookなどのメディアということができる。文字数に制限があるTwitterは情報が浅くインスタントラーメンやコンビニのようで、ソースとし ての利用の域にとどまっているようにも思われ、情報への欲望や飢えが、更に情報をと求めて進化をしていく。

twitterはアイコンの軽さからもわかるように、自己責任の範囲がよほどの影響力を持っていない限りそれほど重くはない、i-phoneなどの タッチパネルの普及も関係して、触る感覚と書く感覚が手軽さへと移行している。そのため「ここではこんな私、こんな感じ」という仮面(ペルソナイメージ) を作りやすい。ネットワーク上の多重人格化ということについては、更に解析を加えてロザンヌ・ストーン氏などが書籍などで指摘している(テキサス大学イン タラクティヴ・マルチメディア研究所准教授,アーティスト.サンディ・ストーン名義でも活動.著書『電子メディア時代の多重人格──欲望とテクノロジーの 戦い』(新曜社,1999年))

この「多重人格化の表層面」がわかりやすい状態はネットワーク上ではあるが、現在の日常においても多重人格化がさらに進んでいるように見受けられる。

たとえば、上司にへりくだり家庭で強さを誇示のために怒鳴る、または、友人Aには優しく接して共通の友人Bとは友人Aの状況に対して、根拠のぶれた 鬱状態の露呈のような指摘を続けるなど。それは、タッチパネルに触れることでの知識や経験とはそれほど関係ないような発言権のバーチャル化が及ぼした妄想 的疑似体験からの鬱状態という社会現象のように、ネットワークという一面においては思えなくもない。社会的背景や比較の面からはまた別の要素が伺えるが、 それはまたのこととして。

ネットワーク上は、新しい情報が入りやすい環境ではある。しかし、触れるという温度が低く情報量にも限界がある。

それはチラ見せ=観賞魚としての安全を確保されたエンゼルフィッシュ的な美学といえなくもないのではないだろうか。

Joseph Beuysの『コヨーテ -私はアメリカが好き、アメリカも私が好き』のパフォーマンスについて:

このときのパフォーマンスは、書籍などでも見ることができ、当時のアメリカ社会が抱える人種差別や経済状況など社会問題への真髄への切り込み表現の鮮やかさを伺うことができるのではないだろうか。
『コヨーテ -私はアメリカが好き、アメリカも私が好き』
アメリカの空港に到着後、すぐにそのまま救急車で画廊まで運ばれ、アメリカ先住民にとって神聖なコヨーテと1週間を過ごす。
それから彼はアメリカを見ずに空港から母国ドイツへ帰国。

ICCで「Twitterの中のわたし ─自分がつくるじぶんをつくるアーキテクチャ」という企画があり、twitterについて更に詳しく掘り下げています。http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2011/Architecture_I_make/index_j.html


上記と下記のものは、私が描いた絵。
GIL SCOTT-HERON 「 I’M NEW HERE」を聞いての私なりのヴィジュアルイメージ。

年内に展示をします。生い立ちについて、執筆中で年明け春頃に水野治太郎名誉教授とその他の方々と共に書籍出版予定。アートディレクター・グラフィックデザイナーの他に、時々講師として大学や企業でなどで、「人の痛みと死の関係」「デザインから見た社会貢献」について講義、レクチャーをしています。

GIL SCOTT-HERON(ギル・スコット・ヘロン):http://gilscottheron.net/

1949年シカゴ生まれ。70年代から詩人 / ミュージシャンとしての活動。社会批判などを織り込んだメッセージは高い文学性をともなっており、“黒いディラン”などと形容。ま た、ソウルやジャズ、ファンクなどを融合させたサウンドにスポークンワードを乗せていくスタイルは、“ヒップホップ界のゴッドファーザー”と呼ばれるなど、後世へ与えた影響は計り知れません。(CD JORNALより一部抜粋)