2014年2月1日〜2月3日、多摩美術大学造形表現学部(上野毛駅下車)にて、デザイン学科卒業制作展、大学院終了展、映像演劇学科年度末企画発表がおこなわれています。
様々な表現、研究の成果を見にいらしていただけますと幸いです。
卒業後もできる限り丁寧に研究、制作、発表を続けていきたいと考えています。デザイン領域における挑戦を20年近く続けてきました。チームでのグッドデザイン賞を始め、スープストックのロゴなど会社として、とても微力ながらできることを続けてまいりました。少しずつ今後は、個人としての美術を通した研究、探求、制作へと移行していきます。
食堂前で展示をしています。
未熟ではありますが、デザインとしてのコンセプトで制作したものではありません。
写真は、私の卒業制作「分割できない歪み Indivisible to distortion」
分割できない歪みとは、情報としての整理が難しい現象の本質を会話と考察を繰り返し、可視化したものである。
すべての人工物は手から生み出されていく。
手刺繍は、ひと針ひと針縫っていく制作プロセスとその時間が可視化される手法であり、
衣服は第二の皮膚、古着は無名性の生きた時間を内包した一枚の布である。
其処に刺繍が施されることで、新たな生命が再生する。
死を見つめることで、生命の本質に戻っていく。
記憶、痛み、時間、とどまることなく変化していく日々のあわい。
儚さ、常に変化し、移ろいゆくときのなかで、生命のリアリティを再構築する。