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Category Archives: Life Style

虹まで歩いていこう

2013-10-012013-10-02

昨日、カンブリア宮殿にグラフの北川一成さんが出演していました。

村上龍さんが『北川さんのお母さんは、綺麗な虹を見ていた北川さんにビニール袋に入れて、「虹がここにあるわよ。」』と言ったというエピソードを話していました。

小さい頃に虹を見ながら「綺麗。虹の始まりってどこ?」と母に訊ねたら、「あなたなら行けるわ。行ってきなさい虹の旅」と。

思い出すと幸せな気持ちになります。

子供の頃、どうしても虹の旅に行きたいと思ってました。(今でも始まりを見に行きたいと思う)。

本当に美しいものには、近寄ってみたくなり。

ディティールも 質感も 形状ですら 微妙に曖昧でわからないほど遠くても 美しいと感じるものから目を離すことは難しく。

時にはぼんやり   時には直視   同じ様、数分間だけの美しさをただ眺めています。

写真は、このまえ架かった虹と庭にやってきた蝶。

個人的な記憶と言葉の関係性

2013-09-052013-09-06

◯個人的な記憶とその先

個人的な記憶は、強度は違えど誰にでも共通してあることで、昇華(消化、未消化)の方向、仕方も様々である。

起点にはなるが、その先ではそれほど重要なことではないと、たえず考えている。

表現力とは別の思考の状況:おおよそのものごとは、つたわり難いが前提であり、起点の非重要性(固執的、または情報の共有を遮断)が相反して見えているときは どちらでも良く、解釈もそれぞれの環境に伴い、新しい実験や発見をするように見聞きし、ある程度調整をするようにしている。

類似点は、歴史や背景をある程度、丁寧に追うことで、その多くが分類可能となる。知らないことで起こる偶然性との勘違い、新たなるものとの差異を探求していくことが楽しみとなる。

◯言葉

言葉だけでは簡単に嘘をつくことができる。

瞬間、数分、数十分のあいだ、言葉を交わすという行為において、関係性が存在し、冷静に発する側の意識誘導も起きている。

好きや嫌いという浅い感覚と同様に言葉そのものを、よほどのことがない限り、10代の頃から100% 信じることもない。

◯先端であったシルクスクリーンの現在

画像は、描いて布へシルクスクリーンで印刷したもの(シルクの習作実験)。

アンディウォーホールがシルクを使用していた当時、シルクは先端だった。

それが落ち着き、また新たなるものが先端となっていく時間の中において、シルクの意味ってなんなのだろう。

◯「かわいい」と「考えない」

アンディウォーホール、会田誠、岡本太郎、村上隆、それぞれを簡単に i phone で検索して見せたら、みんなかわいいという人達に会った。私の制作しているものも、その人達にとっては「かわいい」らしい。少し悲しいけれど、日本にいる人達があまり考えることなく使用している言葉「かわいい」。なぜだか思考することを自ら失ったようにも見えた。

制作のためのルーツと考察:(1)「イスラームと宗教」

現在は、麗澤大学名誉教授(臨床人間学)水野次太郎さんからアドバイスをいただきながら、ナラティブ考察の視点や観点から、アート作品としての制作と講演やワークシップを通じて、社会問題への取り組みをしています。

都市の防災システムを長きに渡り研究、実現してきている叔父の村上すみ直さん(都市工学博士)からは、人が集い、使っていくことで起きていく「場」のチカラについてなど、時々アドバイスをいただいています。

今回は、「イスラーム」と「宗教」について、イスラームとしての社会認識と非イスラームとしての社会認識、「相互の認識のずれ」と偏見、差別、迫害の印象について、浅くはありますが考察しました。

※イスラム文化については多摩美術大学で中村寛准教授講義を受講して、無宗教である私が個人として興味を持ち2回に分けて考察します。

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制作のためのルーツと考察:(2)「音楽と美術、社会と文化」

◉オリエンタリズム著者:エドワード・サイードが遺したもの

エドワード・W・サイード(1935〜2003)はオリエンタリズムの著者であり、パレスチナ問題への発言、行動に情熱を傾けていた人でもありました。

フランスの哲学者:ミシェル・フーコー(構造主義)が表象の作用について言及していますが「Re=もう一度、Present=存在そのもの、Re Presentation=代弁、代表」再び存在させるということに着目しながら、サイードが考察、また問題定義をしているオリエンタリズムについて、考えてみたいと思います。

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展覧会

多摩美にてデザインとその環境について改めて考えを構築しなおしているため、デザイン科の准教授 佐藤直樹さんの個展へ行ってきました。

アートでもイラストでもありませんと書かれたフライヤーの答えの先がありましたたぶん。整えてしまおうとする、バランスをとろうとしてしまおうとする癖や無意識への挑戦をしているようにも感じられました。

「秘境の荻窪」展は3月24日まで、6次元でおこなわれています。ゆったりと優しい時間が流れてました。

 2013-03-09 2013-03-08

それから竹内君参加のグループ展、resist 写真塾 写真展 『ex.resist』 写真塾(主宰:吉永マサユキ・森山大道) の卒業生による写真展へ。

森山大道さんとは、拙いながらも作品集のディレクションとデザインをさせていただきました。竹内君とは、私達が卒業した私立自由の森学園の公開研究会のパンフレットのデザインをした際に、在校生の写真を撮ってもらいました。ご縁はまわるまわる☆*:.。 .AL Gallery

写真にしか切り取れない、いま が切り取られていたように感じました。

10代〜20代に作品集や展覧会、ライブ、書籍をたくさん見ました。会社を立ち上げたときに、展覧会や書籍を通してその場を立ち去ることができない感動や衝撃を受けた人とデザインを通して繋がりたいと思い繋がりリスト(願望:暫く社外秘)を勝手に作りました。それは、賞をとることよりもその時点で大きな希望でした。そのリストが少しずつ実現しています。荒木経惟 作品集 5冊のデザイン、森山大道さんの作品集については、僭越ながら「喪失を贈り物に変える」に書かせていただいています。よろしければ、お手にとってご覧いただけますとうれしいです。

 

渋谷のメッセージ性、シェアハウスへの実現性

2013-01-15  2013-01-16  2013-01-17

【渋谷のメッセージ性】

渋谷の交差点に描かれた「HEY WATCH MAN. WHAT ARE YOU LOOKING AT?」『LIE』『I hate rain」

防犯カメラの真下にある工事中の壁面に描かれては消されて、また上から描くが繰り返されている小さなスペース。

性別も顔もないカラフルなパターン。心の触覚を刺激してくるようなメッセージ。

もしかするとポスターやCMよりも、渋谷というコンパクトであるが、とても大きな流れと発進力を持つ場所のいまを、少し前を、不安なざわめきを言い当てているのではないでしょうか。

【都心における高齢者問題と利益優先ではない都市の可能性への問い】

先日、渋谷の地下街の食品売り場で真剣に割引の総菜とポケットの小銭を見比べていた高齢者を見かけて、なんともいえない気持ちになりました。高齢者問題と流行、コンテンツ、場を作っていく事に必要不可欠な問題をどれだけ先の事を見据えながら、利益優先ではなく実現していけるのだろうかと考えています。

叔母も建築家として関わっていますが、これから明らかに渋谷はツインタワーができるなど、さらに様相を変えていきます。→渋谷駅ツインタワー計画

そういえば先日、渋谷の構想力-コンパクトシティの育て方を読みました。

積極的に建築へのグラフィックの展開も、東工大図書館や川崎駅東口の様に展開していきたいと考えています。その際は是非声をかけてください。

【メタスタジオの11年】

渋谷にメタスタジオを創設して、11年が過ぎました。赤字を出す事もなく細々ではありますが、私たちにできる挑戦をさせていただけていることに、それからデザインさせていただきました書籍の多くがプレミアがついている事をお知らせいただき、ありがとうございます感謝。

アートディレクションは現在、飯田めぐみと細野一三ともにそれぞれがしています。一つ一つに対してデザイナーとしてのサポートを相互にしています。設立当初のように二人でディレクションということはしていません。サポートしてくれているデザイナーやスタッフ含め、できる限り丁寧に対応させていただいています。これからも宜しくお願いいたします。

【シェアハウスへの実現性】

2013-01-18

↑千葉にある実家で小学生の頃に母が撮影した私(左)妹のみづほ(右)。

渋谷まで約一時間の場所にあり20歳まで過ごした実家を改装して、シェアハウスにと考えています。

私が小さい頃には、壁を好きなように描き、飽きると塗り替えながらアーティストや外国人に貸していたり、母が進学塾をしていたため、たえず20名〜30名の人が出入りしていました。

両親も他界した現在、優秀な叔父や叔母などのチカラをお借りして、みんなが豊かな気持ちでリラックスして楽しめる空間としてのシェアハウスにできるかどうかを検討しています。

 

死生観から見るジャパニメーション

エヴァンゲリヲン新劇場版:Qの興行収入が2013年1月中旬の時点で50億円を超えました。デフレといわれている状況においてこれだけの収入を上げているジャパニメーションの現象について考察しました。

「コピペ可能なフックのあるセリフの連打」

エヴァンゲリヲンは、私たち日本で暮らしている人々が抱えている意識、無意識に関わらず、未消化なまま切り捨ててしまおうとする感情や感覚のヒリヒリとする痛みの弱さ、漠然と整理できない思想や死生観を、CMに使われるコピーのように、よりシャープにわかりやすく変換して、切り取り可能な言葉を多様していました。→セリフを集めたツイート

「爆破シーン前の緊迫感と後のスッキリ感」

わかる人にしかわからないかつての映画や物語へのオマージュと、爆破シーンから抱く破壊へのスッキリ衝動もあわせ、そういえばハリウッド映画にカーチェースや爆破シーンが多いのは、考えるよりも尋常ではない緊迫、緊張感と破壊への解き放たれるスピード感のある感覚への誘導がおこなわれているからなのですが、エヴァンゲリヲンの戦闘シーンと破壊にも、似たような感覚誘導を受けました。

「宗教観とアニメーションの可能性」

日本人の宗教観は習慣化しているため、イスラム教やキリスト教のような乱暴な言い方をしてしまえばオレが神!的な巡礼や服従、儀式の拘束もほとんどありません。 ですがシンジ=エヴァ=キリスト(の福音)解釈はググると多く見つかります。

好き、嫌いではない宗教に結びつく解釈による拘束がキーとなる展開は、冒頭でも述べましたが理解しがたい孤独な虚無感への拒否感と小さな小さな信じる強さへの憧れのような純粋な感情が混在している切り捨てられないというわかりやすさを見せたものなのかもしれません。

アニメ−ションでしか描くことのできない刹那と宇宙への憧れ、この先があるかもしれないという期待を抱かせるようおわりへ。 →首都大学東京システムデザイン学部航空宇宙システム工学コース・宇宙システム研究室 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q_冒頭6分38秒_宇宙考証の解説

「切り捨てられない痛みの表現と死生観」

全体を通して繰り返しになりますが、切り捨ててはしまえぬ、されどあまり直視はしたくない心理的な痛みの可能性に対する現時点における表現と、震災後によりわかりやすい形で提示され続けている喪失感と死生観のミックス共感強め方向への引力だったのではないでしょうか。

ジブリ映画にみられる、小津安二郎がかつて作り出していた日本人の情緒、安心感、家族とはの表現と類似点を通して、エヴァンゲリヲンシリーズの対極にあるようにも見える”一人感と独り感”の繋がりについて、もう少し考察できる時に触れたいと思います。

※ジャパニメーションとは、アメリカでは”Jap(日本人に対する軽蔑語も含まれている)”とアニメーションの合成語として、偏見的な意味合いを含んで使われることが多く、「下らないもの」、「子供に良くないもの」として生まれた言葉と認識されている。日本では、アニメーションの略として使われている”anime(アニメ)”が一般的には日本製のアニメという意味で使われている。しかし、今日では日本の数少ない世界価値の1つである。

喪失感ということから先日、著書「喪失を贈り物に変える」を多摩美術大学のサイトで紹介していただきました。週刊新潮に掲載されました書評や内容は、こちらからご覧ください

新年明けましておめでとうございます

2013-01-04   2013-01-03

2013-01-01   2013-01-02   2013-01-05

新年明けましておめでとうございます 本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

年賀状を書いているところですので届く頃にはお正月が。。。ということになってしまいますたぶん。申し訳ありませんが、まずはブログから新年のご挨拶をさせてください。

昨年は、社会が不安や緊張感を感じているのかもしれず、全体の緊張感が強めとささやかれておりました。急激な変化ではないかもしれませんが、少しずつ緩やかに良い方向へ変わっていくことを願い、社会的な不安を受け止めながらも、できることとともに更なる努力をしていきたいと考えています。

一月の終わりに、昨年に引き続きJ-WAVE系列のラジオに出演します。

☆今年の個人的すぎる抱負

展示と本をまた書きたい。オリジナル商品の販売もしようかと思っています。

友達100人できるかなという歌がありますが、ほんとにできたらいいなと思っている子どもでした。大人になると満ちる感じと共に孤独を大切に、配慮しながら不正をすることもできるだけないように時が過ぎていきます。再生とともに簡単には信用せずまずは調べる、描く、子どもの頃からひねくれ者なところもありました。

●一枚目の写真:手作りしました新年リース(キラキラを付けすぎて手がキラキラだらけ!で新年を迎えました)

●二枚目の写真:大晦日の早朝散歩に出たら、餅つき大会告知の手描きの看板が!伸びやかな迷いのない字と絵(餅つき大会行きたい。きなこ、あんこ、もち、きなこ、あんこ、もち)

●三枚目の写真:半身 FUCK LOVE、こちらはエロスがテクノロジーを進歩させるというtwitter上の言葉を最初のヒントに、社会における本音と建て前、現実と虚構、嘘と本音の立ち位置を考えながら新制作した作品です。

●四枚目の写真:手描きで年末辺りから描きつづけていました新作のアップ画像。三枚目の写真との連作になります。おそらくお披露目は、まずは多摩美からになります。

●五枚目の写真:四枚目の写真の下絵途中の過程

2013-01-06

↑ わたし。年末、メガネなしでは全てがダブルに見えてた日。

 

☆展覧会とおすすめ書籍

先日、A REAL UN REAL AGE展をパルコで見てきました。興味はあったのですが一着も持っていませんでした。構造のとらえ方からのコンセプトを大切に考えていることが伝わってくることで、私の服に対するモヤモヤとした引っかかりが、少しほどけていきました。その会場でも販売されていました「相対性コム デ ギャルソン論 ─なぜ私たちはコム デ ギャルソンを語るのか」を読みながら、ハトラのパーカーも気にしつつ短いお正月休みを過ごします。

それから会田誠展:天才でごめんなさいの説得力、刺激になりました。 サワサワ、触る、タンジブル、テクノロジー、メディアミックスが気になるこの数年。

批判的に物事を見すぎることや傾倒しすぎることはしないように、コンセプトやアイデアをどのように見ているのかをたのしみながら接しています。ミイラ取りがミイラにというような、一面のみからのニヒルな視点を持たないよう心がけています。

基本的には、意を介さず、突き詰めぬ逃げの不安から群れる癒着と、懐古主義の気分酔いが苦手です。

 デザインしたものの更新はできるだけ早めにします。

2012年もありがとうございました。心からの感謝☆、そして2013年もどうぞ宜しくお願いします☆

 

 

私立自由の森学園のカレンダーに中学の卒業制作が掲載されました

   

私が卒業した私立自由の森学園のカレンダー「2013 森をつくる」に中学の時の卒業制作が掲載されました。1.2月のページです。3.4月は長田さんの卒業制作作品、こちらも素敵です。自由の森で購入できるそうです。高校の卒業制作は授業を作るという冊子の表紙に掲載されてました。とてもたくさん卒業生がいるにもかかわらず選んでいただいてとても嬉しくなりました!ありがとうございます。

なにものでもないけれど、どこかで戦争が起きてても、どこかで誰かが世界で一番幸せと結婚式をあげてても関係なかった濃厚な時間みたいなことを卒業アルバムに書いてた。早熟

将来の夢がデザイナーかクリエイターだった。デザイナー以外の職業に就いたことがないとこの頃になって思い出し、あの頃の私にこれでいいんかいな?と問うてみようか思ったり。

とりあえず、自由の森の来年のカレンダーガールです☆(笑)

デザインやディレクションしたものは、近いうち更新します。

●一枚目の写真:カレンダー表紙 ●二枚目の写真:中学の時の卒業制作、1.2月

●三枚目の写真:長田さんの卒業制作、3.4月 ●四枚目の写真:授業を作る表紙、高校の卒業制作

 

おまけ☆髪ショートにしました。そのほかのたのしいじかん 4/4拍子

おまけみたいな日の過ごしかた

10年ぶりくらいに髪をショートにしました。



お薦めされて使い始めたとても良い香りでイラストもかわいいdavinesのシャンプーとコンディショナー。

光と影とドローイング、この感覚好きと思いながら”Projection mapping live performance art – The Alchemy of Light by a dandypunk”を見てて、、、、、、 ・ 。。!!!→
90年代を象徴しているデヴィッド・リンチ展を見たくなり、ラフォーレ原宿で「デヴィッド・リンチ展~暴力と静寂に棲むカオス」へ。


行く前に寄ったCEMENT X JUN MIKAMI POP UP SHOPで偶然、出会ってしまったとても素敵なものをデザインして染めて編んでいる三上純さんのグリーンのニット。筋肉や植物の葉脈みたいなイメージだそうです。

東塔堂でも出会ってしまって高価と状態の良さに迷いに迷って購入した美術手帖 昭和37年発行(¥10000ほど) 武満徹 杉浦康平 弦楽のためのコロナ の頁の格好良さ!たるやなんともうせましょう。 インダストリアルデザイン 泉真也さんの「数式の回転」イメージも!。

 

終電のがし、歩いて帰る明治通りでCOPY CAT 。ラフ感よろり。狙ったらできんだろう完成度。(真似ること、それをも考え抜いてかなければぬりえでしかないをまたかんがえる)

 

 よくわからんゲームみたいなのは(またこんど)

 なんてくだらない(と思うかもしれない)、たのしくて平坦な日々。4/4拍子

が覚めると、真ん中からひとつきできるものを届けたい。嘘や誤魔化しや言い訳はやっぱりいらない。(時々の覚めに、できていないことに恥ずかしくなる)

必要な資料がほとんどだからたぶん大金持ちではありません

 

曾祖父 村上春太郎と地震火災のリスク

母の祖父にあたる村上春太郎(天文学、物理学者)さんに私は会ったことがありません。私が生まれたときには亡くなっていました。叔父でもある日本の都市計画家の村上處直(すみなお)さんや母などから、月のクレーターに名前がついていることや国会図書館に数式の研究資料が入っていることなど多くの功績について聞いていました。

先日、處直さんから春太郎さんについて福井宗時さん(名古屋大学名誉教授)がまとめてくださった資料を見せてもらいましたが、其処に書かれていた言葉がとても印象的でした。

「専門家は不具であると。科学者に人格円満なる人の少なき嘆じ、生徒に名誉にのみ走る心を戒める。講義は唯心論を論じ、芸術を賛美し、話しの一語一句が詩的で、楽しみにして待たれる」福井宗時(名古屋大学名誉教授)

それから、関西学院大災害復興制度研究所長 室崎益輝さん(處直さんの友人)が、8月24日の朝日新聞 オピニオンのインタビュー記事で、震災に対しての公平なデータの蓄積、正しき検証について答えていますので、抜粋になりますが載せておきます。

「地震火災を甘く見るな」

◎「リスクを科学的に予測して、実現可能な対策にあたる。それがリスクマネジメント。試験に例えれば「正しくヤマをはる」

◎「東日本大震災で原発事故を引き起こした構図と同じです。最悪の事態は、起きてほしくない。という気持ちがリスクと正しく向き合わず、被害事態から目をそらそうとしているのです…。間違ったデータによる誤った対策は、多くの命を奪いかねません。」

◎「地震火災の原因を分析すると、通電火災の比率が非常に高い。…感電ブレーカーの設置を法律で義務づけるべきでしょう。安くてすむのにそんなこともできていません」

◎「何よりも街の中に緑を増やすことが重要です。街路樹には火に強い樹種を増やし、生け垣や敷地に木を植えて、緑の力で延焼速度を抑える。…シカゴ市では大火のあと、グリーンベルト地帯を網の目のように張り巡らせました。こうしたシカゴの事例などに学んだ街作りをするべきです。」

こちらの記事は、誤った解釈になりませんよう、気になる方は全文を読まれることをおすすめします。

地震だけではなく、一つの情報を鵜呑みにせず、気にかかっているものごとについては中立な環境で、時間をかけてでも少しずつ調べ、自分自身の視点や支点を明確にしていくことが大切なのではないでしょうか。

 先日発売されました書籍「喪失を贈り物に変える」水野次太郎名誉教授(臨床人間学)編著 久美出版、私の他に8名の執筆によるそれぞれの死の受け止め方やとらえ方については後日、書くことにします。

今日の午後から札幌へ、文科省教育推薦プログラムとなっている受刑者へ向けての授業をするため、あと少しまとめなくては な夜更けどきです。

自宅がインテリア雑誌に掲載されました

先日、早稲田で教授をしていた花田達朗さんから購入した自宅の取材がありました。

花田さんが建築家のベラジュンさんと打ち合わせをして「ドイツの倉庫のようなというコンセプトを基に設計した部屋です」とベラさんから設計当時の話しを聞きながら、カメラマンとライター、そしてTRANSISTORの木村さんと共に、部屋を見て、説明のようなインタビューのような、写真撮影、移動しながら話すを繰り返しました数時間。本棚が主役の特集ですので、私は腰下しか載ってません。

自宅の方はラボのようにしているので、簡単な打ち合わせや活版も試せるようにしています。

左右の壁を覆う棚は、40cmの幅で一つ一つが区切られていることで歪むことがなく、見た目は奇抜かもしれませんが使ってみるとシンプルに合理的です。

LIVING DESIGN CENTER OZONE 発行「素住-SUSU-」 2012 no.15

     

ヤン富田「アートワーク作品“A.S.L. Space Agency”」のデザインと服を着るって?

       

私は香水が好きなのですが、香りと心理作用(どんな影響があるのか?)をさらに深めたいと思い、学び出すきっかけにもなりましたニールズヤードのショップで石けんと化粧水を買いました。アロマセラピストの資格を取得している店員さんと、生と死のふがいなさを目にすることについて話した夕暮れに、「あまり考えないときも大事です」と言ってもらえて軽くなりました。アロマセラピストの資格についても、学んでいこうかなと思っています。
http://www.nealsyard.co.jp/

(写真:左上の2枚は、ニールズヤードアロマセラピー基礎クラスで作りましたルームスプレーとバスオイル。3枚目はラベンダー。4枚目は落書きされた犬の置物(散歩中に)5枚目は、洗濯物に着いたハートの糸絡み。6枚目は宮沢賢治の世界のような新宿の夜明け。7枚目はエルメスのスカーフ)

それから、新宿伊勢丹4Fにある、2000年前半にかつて恵比寿店が今の場所に移転する前からアンチファッション=コンサバティブなファッションから一線を画し、日本の空気感と丁度重なっていたコンセプトの鮮やかな明快さとターゲットの絞り込みに、なるほど鮮やかな切り口と購入していたマルタンマルジェラを少し眺めて、コムデギャルソンとジュンヤワタナベで足を止め、今シーズンの数着を試着をしながら、もしかすると数十年ぶりに日本を襲った災害は、日本人の死生観を少し変えてしまったのかもしれないと思いました。

試着した数着は、構築的で遊びの要素があり、素材感にも張りがあり、緊張感とともに西洋的な東洋感をどこかで感じたなと思い出していたのですが、数年前にニューヨークのチェルシー付近で入ったコムデギャルソンに感じた小さな異国感に近いようなと気がつきました。どんなときであれ裸で歩くことはできないんだ。だから真剣に、と思っていた私の気持ちと重なり、着ることについてまた考えることになりそうな楽しい出会いでした。秋がくるのも楽しみです。それからエルメスのスカーフの構築力。そういえばかつて小さな頃にモデルをしたことがありました。

ニュースで報道される他国や地方の痛ましい事件に、客観的に状況を眺めてしまうことがあります。その場にいなければわからない焦燥感や香り、皮膚感覚。それらはとても大切なものなのかもしれません。
http://www.maisonmartinmargiela.com/ http://www.comme-des-garcons.com

数十年おきや数年おきに、大きな自然災害や歴史に残ってしまう事件が起きています。そのときその場所で、ジャーナリストが、研究者が、アーティストが、デザイナーが、名をオモテに出そうとしなかった人々が、どんな葛藤をし不安を抱えながら、状況を見据え、立ち向かっていったのか知っていくことは、とても地味で時間がかかるかもしれませんが、少しずつ続けていこうと思っています。

私が20代前半だった頃(だと思うのですが10代後半かもしれません)ヤン富田さんが、白いつなぎのようなものにヘルメットを被ったジャケットのCDと女の子の顔のCDをそれぞれ買いました。かわいいなと思っていて、ご縁が重なりヤンさんのCDジャケットや書籍を何度かメタスタジオでデザインする機会が訪れました。

こちらは、2010年にBEAMSから限定300部で発売されましたアートワーク作品“A.S.L. Space Agency”(2CD+コレクションブック)のデザインになります。残念ながら即完売してしまいました。その他に発売されましたスペースパジャマ、Tシャツ、キャップはリンクより購入できます。
http://shop.beams.co.jp/news/20100128_2175643.html

ヤン富田:日本初のプロのスティールドラム奏者、日本で最初のヒップホッププロデューサー、他にも様々な肩書きを持ち、音楽業界を中心に支持者を国内外に有する(BEAMS On Line Shopより引用)

     

 

久美出版:水野次太郎名誉教授監修「いきること つくること 響くこと」出版されます

母と共に、一人の時もありましたが何度か麗澤大学で講義をしました。昨年末に水野名誉教授から「自分のことを書いてみませんか?出版します」と声をかけていただきました。

それから、たくさんの伝えたいことや感謝したいこと、つくることを全身で楽しむこと、響いてくることを数ヶ月かけて練り、書きながら記憶をたどり、生まれてから現在まで、現在取り組んでいることとこれからのことについて執筆しました。

最後の校正も終わり、あとは装丁のデザインを進行しているところです。

私の他に19名の喪失感からの考え方や行動をまとめたものになります。

書籍のタイトルは「喪失を贈り物に変える(仮)」9月出版予定です。楽しみにお待ちください。

2011年アメリカ、パームスプリングで飲酒運転を撲滅するために、呼気でアルコールを感知してエンジンがかからなくなるシステムの国際会議が1週間にわたって開催されました。その会議へ 招待され、MADD創始者から日本のMADDJAPAN創始者飯田和代の活動が称えら「あなたにしか継承できません。これからも期待しています」と言葉をかけていただきました。

 

ひらく・とじる 結ぶ・開く 疎外感

最近よく耳にしていた「疎外感」について

●疎外感とは、
1:引け目を感じすぎ対等な関係を築くことができませんと放棄してしまうときに多い心理状態です。大切な人を亡くした衝撃によるものも多くあります。

2:誰が、翌日別の人に変身できるのでしょうか?と考え、問題としている物事と向き合う時間。

3:制作している人達が、コンペに落ちるショックや、報われない気持ちからも、疎外感は起きていきます。

4:良くない状況の連続。

 ●疎外感の行方
国内での鬱病2割 鬱状態4割〜6割 との統計がでています。

配慮しすぎる、空気を読みすぎる。相談しづらくなっていく。 病は気からというもので、鬱状態や動けない、または攻撃する状態も疎外感が発端のこともあります。原因は、風邪の原因が一つではないように一つではありません。
身近なことから見直す、そして納得いくところまで考えてみる。または休息を。それぞれにとても大切なことのように思います。

先日、あまり大きなショックを受けると体調が(花粉症や喘息)急に良くなってしまうことがあるという話になりました。医学的な証明はされてはい ませんが、あれほど酷かった花粉症がほとんど治ってしまったのは母の死後でした。良いこととして受け取るとは、時にはそのようなこともあるのかもしれません。

私にできること(制作、ディレクション・デザイン、痛みや死と希望からの講演や講義やワークショップ、原稿)ありましたらいつでもお声をおかけください。どうぞ宜しくお願い致します。

制作中の画像は後日更新します

そういえば上の様なものを制作してました。歌って叩いてひいて吹いて描いての楽しさ。またこの辺りのこともしてみようと思っています。

もしかすると、とほんとうのこと(心の動き)はじぶんしかわからないかもしれません。自分の姿は鏡で見ることでしか見えない箇所があります。自分にもわかっていないのかもしれません。言葉を、身体を、周りを、それぞれを大切にしていきたいと思っています。

 

千葉県知事の森田健作さんから辞令

4月19日、背すじピン。千葉県交通安全教育推進委員、引き続き今年から2年、真摯に受け止めながら努力しますと思えるひとときでした。(じ、辞令なんて)

メタスタジオを立ち上げたときからの心がけ

1:嫌みな動向探りは、ストレスフル。その状態を見つけたら「見、流し」しながら自己修正

2:「戦わずして視点を変える」先を見つめながらいろんな事を学んだ年月をも経験として大切に。

3:客観視と方向性は日々の時間にも左右され、良い方向へ行けるよう客観視点。

4:気になったら、その相手に先に声をかける、挨拶から良い点を探すことまで。 勝ち負けではなく、その方がより良くなっていく(あとは、相手のモチベーションも左右するので、まず最初の心がけ)。

5:気持ちの、心の「痛み」を切り捨てない。声を聞くことから

良いことも悪いことも失敗や反省も繋がってきて繋がっていく先をこれからも見つめながら、周りにありがとうございますと感謝しながら。これからもよろしくお願いいたします。

右の写真は:お茶の水のニコライ堂で「ロシアの教会のものです。あなたがお持ちください」と譲っていただいたきました。

 

 

芸術家Mの舞台裏:福永一夫が撮った「森村泰昌」カタログデザインしました

昨日、新宿のBEAMS JAPAN 6F B GALLERY  芸術家Mの舞台裏:福永一夫が撮った「森村泰昌」のオープニングへ行って来ました。モノクロームの写真に、ストイックさと、なりきるための愛情と探求や撮る視点と撮られる視点の交錯を垣間見ることができました。

カタログのデザインをメタスタジオでしています。購入できますのでよろしければ、手にとって会場でご覧ください。

【写真集『美術家 森村泰昌の舞台裏』刊行のお知らせ】】
タイトル:『美術家 森村泰昌の舞台裏』
著者:福永一夫
価格:本体 ¥2,000(¥2,100)
発行元:株式会社ビームス

2012.04.14〜05.17までです。

4/22にアーティスト・トークがありました。森村泰昌さん(美術家) 、飯沢耕太郎さん(写真評論家)と福永一夫さんが和やかに、構築や距離感、質感、撮影の裏話などまでしてくれました。その際、飯沢耕太郎さんが「カタログもとても良くすっきりとデザインされてます。どうぞ手にとって」と。その言葉に少しホッとしました。

第1回十勝ポスターアワードや個展などのお知らせ

個展「KOKORO NO OTO」にお越しいただきましてありがとうございました。

ここのところ、震災や原発などで心の痛みに多く触れる機会がありました。私は、妹を15年近く前に飲酒運転の車にはねられて突然の不慮の事故で亡く しています。その後、母が「飲酒運転は殺人行為、犯罪。ハートを通して繋がる未来」ということを多くの人に伝えていきたいとアメリカに本部がある世界最大 のボランティア組織MADDで数年をかけアメリカと日本を往復しながら被害者と加害者の関係、自己意識、その後の対処法などを具体的にテキストとして学 び、日本で活動する為のライセンスを取得して、2002年に内閣府認定のNPO法人となり、日本で活動を続けてきました。

そして、活動の主軸をになってきた母が2011年の春に喉頭癌で「めぐみ、あとはお願いします」と亡くなったこと、数年前に母を支えていた父も肺を 患い、母に手を握ってもらったまま安らかに亡くなったこともあり、私がそのNPOの代表として企業や高校や大学のゼミなどで「心の痛みと向き合う、優しさ とその先へ」ということなどについて、色々な環境の人がわかりやすく社会の中において実践できるように、具体的なテキストを制作しながら授業や講演、ワー クショップを開いています。

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Exhibition :KOKORO NO OTO

「KOKORO NO OTO : Sing and Dancing silent music」
東塔堂デッサンで展示をします。

人の精神的な側面「記憶」と「痛み」から呼び起こされる世界と空間としての時間を
アンティークの糸や活版、ドローイングを用いて表現しています。
期間 : 2012年2月15日 (水) ~ 2月22日 (水)
場所 : 東塔堂デッサン
時間 : 12:00 pm – 8:00 pm 入場無料 / 無休

※22日まで延長となりました。21日は定休日ですのでお気をつけください。

東京都目黒区東山1-9-7-1F
tel. fax. 03-3710-2310
e-mail:info@dessinweb.jp
http://dessinweb.jp/

活版のカード、LOVE LOGO アイシングクッキーも販売します。もしかするとカンバッチも販売できそう
クッキーは、sac-about-cookiesさんに。
http://sac-about-cookies.com/

ロゴタイプや紙へのステッチも実験してます。お近くに来られた際は是非お立ち寄りください。

 

環境と表現の中心へ向かうための愛情表現

社会学(言葉を通じた伝承含めて)や装飾文様、
情報としての流動性と言語の関係と差別環境、
それらと音楽と映像の必要性のある結びつき
などについて

更に調べて制作と結びつけていきたいと思っています。
そのベースに痛みと死、時間軸としての空間構成と
考えながら、模索しているところです。(覚え書きメモ)

妹が飲酒運転の車によってひき殺された事を機に、母が立ち上げましたNPOですが、
その後、母の煩ってしまった癌と社会との戦い、そして母の死。
父の煩った癌と母を全面的にサポートする中での社会との関わりと父の死
それらを遠巻きに見る社会をとおして
私自身もデザインという観点から死と死と向き合う姿を、人の有り様を
見つめながら、微力ではありますが時々講演をさせていただいています。

私が現時点で考えながら進めていることは
死生学の中に含まれている、芸術としての死との向き合い方の探求。
そして、短絡的な視点で方向を見失い
落ちていってしまう、最初のポイントである日常のクセ
たとえば、酒癖、賭け事、性癖、虚言と周りとの関係(社会性)
について。

客観性と観察力、俯瞰の視点が必要な起点にも関わらず
ずれていってしまう。全面的に研究をしているわけではありませんので
評価や比較、賞賛は現時点ではできませんが
キューブラー・ロスの死への需要の5段階
「否認と孤立」「怒り」「取り引き」「抑鬱」「受容」

これらについて
私なりに考えており、それらを今の環境へとつなげて
いこうかな と考えています。

できることがありましたら、または興味を持っていただけました際は
contactよりメールをお送りください。