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Category Archives: Design

toride.e.conteゲストトーク「デザインとアートによる展開:つくる 生きる 響く」

説明文

3月22日 17:00〜19:00「デザインとアートによる展開:つくる 生きる 響く」
スピーカー:飯田めぐみ
参加料:500円
場所:Toride Art Project オフィス2F(〒302-0024 茨城県取手市新町2-5-5)
アクセス:取手駅西口より徒歩1分

http://actica.wix.com/torideconte

1:デザインが生み出される プロセスと主観的個性との関わり
2:社会貢献とデザイン
3:アートによる展開

こちらの内容で、話をさせていただく予定です。東京から遠いですがよろしければご参加ください。
後日、録画していただきました内容がウェブにアップされるとのことです。

主催:toride.e.conte 
助成:平成25年度取手の芸術活動連携サポート事業

※TORIDE.E.CONTEとは
まっさらなスケッチブックに、どこまでも広がる、絵コンテ。
多くのアーティストが集まる茨城県取手市を拠点にした創造の記録を発信していく。取手アートプロジェクトと取手市が、様々な形態のプロジェクトを通して、取手の姿を現在進行形で描いていきます。

 

作品集「三つ編みと編む」販売

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「三つ編みと編むBRAIDING BLADE」

髪の色を変える、それを編む、その行為の表面は軽やかに人種、性別を超えていってしまうようにも見える。髪が光に透けるとアクリル糸のよう。

人毛ではなくアクリル糸を染めた作品をつくり、三つ編みから文化と広まりを考察をしたものをテキストにまとめ、作品集にしました。

◉ 肌の色と民族による装飾との関係性
◉ 人種、性別、環境

模索舎タコシェにて、作品のポストカード付き、印刷部数がすくないので、表紙の紙をそれぞれ変えてます。 850円で販売。店頭にてご高覧ください。

まだ十分に精査された内容ではありませんが、社会と文化を本のような形体の作品と冊子で考察するシリーズの2冊目になります。

補足引用:最後の頁はCOMINGから。

A5, 28p, 2013-2014
Graphic, Design, Text and Photo by Megumi Iida

作品集「Frills and Days」販売

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冊子フリル本の紹介-outline-01フリル本の紹介-outline-01

「Frills and Days 装飾の行方」

11年仕事場のある渋谷、流行や独自の深化をとげているコンパクトシティにおける場所で、お洒落というフリルの様な装飾性をポイントとして話した4人の男女の不安:放射能,表現の提示、日常の違和感、死の淵との距離についてを古着、刺繍、ペインティング、シルクスクリーンで2種類の作品を制作。

その後、装飾性と日常の思考を考察し、テキストを書き一冊の本にしています。

模索舎タコシェにて、作品のポストカード付き、部数が少ないので表紙の紙をそれぞれ変えてます。 850円で販売。店頭にてご高覧ください。

 A5,12p, 2014
Graphic, Design, Text and Photography by Megumi Iida

大学で制作しました雑誌「中庭」発売

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雑誌「中庭」が2月1日に発売されました。

場を作り出していく葛藤とその後をインタビューにまとめた雑誌になります。

9ヶ月前に発売予定でしたが、予算の都合からデザインの変更をすることにより、未熟と感じられてしまうこともあるかもしれませんが、私もより読みやすいレイアウトを考えるきっかけとなりました。場を作り出していくことや編集に興味をもたれました際はご高覧ください。

私自身は、後半は今後の研究テーマの絞り込みや大学院への準備、レジデンスのことも考慮に入れながら、仕事も重なってしまい、積極的に参加することができませんでした。とても申し訳なかったと思っています。

発売店舗(2014.2.11):代官山蔦屋書店、パルコブックセンター(リブロ渋谷)、タコシェ、tumblrからの通信販売

特集:つくることを、つくるとこ。
渋家 齋藤桂太

6次元 ナカムラクニオ

DESIGN SOIL 田頭章徳 (神戸芸術工科大学)

PHYSICAL TEMPO いすたえこ、川沿い船長、伊藤ガビン

ASOKO ダブ丸、たまちゃん、フキン

SUPER DELUXE マイク・クベック

シブヤ大学 伊藤剛(ASOBOT)

SPECTATOR 青野利光

SUNDAY ISSUE

自ら行動を起こし、メディアやスペースを立ち上げた、総勢9組のインタビューを掲載。
設立から現在に至るまでの経緯に迫ります。
ものづくりに関わる人が自分の居場所を作るために、役立つヒントが満載です。(通信販売のテキストから引用)

荒木経惟作品集「東京ブルース1977」デザインをしました

 荒木経惟作品集「東京ブルース1977」と展覧会の案内状をメタスタジオでデザインさせていただきました。

立ち落しはギリギリの写真にあわせたサイズでしています。荒木さんにも気に入っていただきました。

荒木経惟 「東京ブルース 1977」 8月24日ー9月21日(土) タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム(東京・六本木 AXISビル)

こちらから購入できます。

AD : Kazumi Hosono,  D : Kazumi Hosono , Megumi Iida, META STUDIO LTD.

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日本建築学会:賞牌のデザインをしました

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日本建築学会から依頼がありまして、今年度に新設されました「日本建築学会 著作賞」の賞牌のデザインを2案提出していましたが、書籍をアクリルでデザインしたものが採用されました。

賞が継続される限り続くこの様なプロダクトをデザインをすることができましたことを、会社としてとても光栄なことと思っています。

幻となりましたもう一案は、複雑な形を提案してて成形の予算を大幅にもの凄くオーバーしてしまい、コンセプトとしてはそちらの案もこちらの案と同じではありますが、最後の着地地点が、予算の都合上でこちらの案が採用されました。

AD: Kazumi Hosono, D: META STUDIO LTD.

日本建築学会の賞牌のデザインは、他に彫刻家の方のデザインもあり、グラフィックデザイナーでは、「日本建築学会 文化賞」の賞牌のデザインを福田繁雄さんがされています。

Book Design:Nobuyoshi Araki”EroReal”, Hirofumi Toyama “PAINTINGS”

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荒木経惟「エロリアル」、登山博文「PAINTINGS」、2点の作品集のアートディレクションとデザインをさせていただきました。

AD: Kazumi Hosono, D : META STUDIO LTD.

東京文化会館:クラシックフェスのグラフィックデザイン

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更新が遅くなってしまいましてすみません。

日本演奏連盟 第25回クラシックフェスティバル〈ファイナルコンサート〉THANK YOU FOR THE MUSIC のグラフィックデザイン(雑誌広告、ポスター、プログラム表紙、配布用プログラム)を今年もさせていただきました。

今回のコンサートは、25年続きましたクラシックコンサートの最終回でした。

私が入社したデザイン会社、株式会社スタジオスーパーコンパスにて、こちらのクラシックフェスのデザインを担当したのちに有限会社メタスタジオを設立して、引き続き担当させていただき十数年過ぎていました。

毎年楽しみながら、クラシックの専門家ではありませんがそれぞれの作曲家について書籍を読み、曲目を聞き、デザインへと昇華するようにしてきました。

最終回は、ほぼ満席の会場に第九が響き渡り、幕を閉じました。今回のコンサートはそれぞれの曲と共に、走馬燈のように記憶がよみがえってきて、私にとって特別な演奏会となりました。

余談になりますが、先日「THE END」音楽家/アーティストの渋谷慶一郎さん、演出家/演劇作家の岡田利規さん、映像作家のYKBXさん他による現代のオペラを鑑賞しました。言葉にならない日常の単語の連なり、死という普遍性について新たなる可能性を感じました。

AD,D:Megumi Iida

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デザインアーカイブ、リニューアル

デザインのページをリニューアルしました。http://www.meta-studio.co.jp

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オリジナルノートの展示と販売(渋谷Fab cafe)

2013-03-13

レーザーカッターをはじめ様々なデジタル工作機械を備えることで、新しいものづくりを楽しむ空間を提供している渋谷Fab cafeで「カキモリPOP-UP STORE in FabCafe」という企画に参加しました。
2012.3.28 Thu – 3.30 Sat

日常の中に、インターネットやi phone などが欠かせないデジタル状況に伴い、多くの物にタグ付けがされ断片やノイズのようになっていくということがあります。
実存する物の、触覚や香りが残っていくための個性とは。ノートの価値や可能性がより広がっていくこととは。図形の連なりをモチーフとして、ここから形になっていくように構成しています。

こちらはノートの表紙になりますが、ここに留め具やリングをつけ、紙を選び、製本されて一冊のノートが完成します。

このノートも展示、販売されますので週末はFab cafeへ、是非行ってみてください。

上記写真は、Fab cafeのフェイスブックからの写真です。詳細はTumblrをご覧ください。

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東松照明さんを偲ぶ会の案内状と作品集のデザイン

開催日時:2013年3月26日  国際文化会館 発起人:荒木経惟、奈良原一高、細江英公、森山大道

昨年12月14日に82歳で亡くなられた写真家、東松照明さんを偲ぶ会の案内状と、記念の小冊子のデザインを担当させていただいた。
昨日おこなわれた会は、たくさんの出席者により、あたたかい雰囲気に包まれていた。

これほどの敬意と親愛をもって見送られるとは、作家としてなんと幸せなことだろう。はじめにスライドショーで荒木経惟、奈良原一高、細江英公、森山大道らの発起人、親交のあった写真家8名により、作品が捧げられた。それらの写真が76ページの小冊子にまとめられ、帰りに出席者全員に手渡された。表紙は自身による力強いポートレイト、タイトル “Homage to Shomei Tomatsu” はあえて非表示に。清々しい本になった。会では発起人それぞれの思い出が語られ、写真評論家・飯沢耕太郎氏が東松照明の仕事をスライドで紹介、「東松照明の仕事を振り返ることで、日本の戦後の写真が見えてくる」と作品の重要性をコメントした。(細野)

出席をされました平凡社の方のツイートになりますが、会での記念撮影の様子はこちらからご覧いただけます。

東松さんが戦後すぐに撮影された写真の一部をまとめたサイトのリンクです。(リンクに問題があるようでしたら、お手数ですがご連絡をお願い致します)

左上の写真が案内状のオモテ面、右上の写真が当日、参加者に配られました発起人による作品集の表紙の色校正になります。当初、作品集は10〜15頁の予定でしたが、発起人の方々が東松さんに寄せた写真群により、作品集は最終的に76頁にふくらみました。会の終わりに参加者全員に配布され、私たちの手元に届いたのも当日でした。(飯田)

普段は飯田が書いているブログですが、今回初めて細野が数行になりますが文章を書きました。

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Tumblr更新

展覧会や制作、製作していたものを、すべてではありませんが更新しました。
拙いものですがご覧ください。
–>Tumblr

写真は多摩美術大学で、2013年2月16〜17日に行われた学内展へ出品していたものになります。学内展の様子と出展作品のコンセプトは後日ブログに書きますが、大まかな概要はTumblrに書きました。

時々ですが制作したものや活動、時にはデザインを褒めていただくことがあります。一瞬とても嬉しいのですが、頭を地面につけて三つ指揃えて謝りたくなるほど、とても情けない気持ちが同時にやってきます。そのことについては、これが良いということでは決してなく、社会における現象や一つの拙い解決策を、私なりに解釈し提示しているにすぎないとできる限り真摯に受け止め、考えています。学内展の展示について次回、更新します。

感謝と共に過剰なほどの期待をしすぎないこと、それぞれの環境における客観性と社会現象の要素も踏まえる必要性を、経験と共に常々感じています。

こちらの絵を、WIRED日本版のTumblrにて「‘異’な動物」をテーマに行われていたヴィジュアルコンテストに応募していました。結果は、まだでていませんが、25notes ( reblog, スキ!/2013年3月末現在)をしていただきまして、ありがとうございます。

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バレンタイン商品になりました

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LOFT WORKFab cafe の企画「スイーツなマカロンアートで愛を伝えよう:マカロンアートコンテスト Love4you」コンペに入賞しましたデザインが商品になり、Fab Cafeで2月14日まで販売されていました。かわいくてキレイですと言っていただけて嬉しかったです。ありがとうございました。

コンテストについてはこちらをご覧ください。

 

2月16日、17日と多摩美術大学でおこなわれていた学内展に出展をしていました様子はまた近いうちに書きます。お越しいただきましてありがとうございました。

自主製作:「忘れられた島の刺繡と植物」「オノマトペ」

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【刺繍本「忘れられた島の刺繡と植物」】

自主製作で作りました本 →「忘れられた島の刺繡と植物」になります。

描いて刺繡して、テキストを書いて一冊の本にしました。少し手直しをして出版したいです。出版または興味があるようでしたらご連絡をお願いします。

↓テキストの抜粋。

アイルランド、ブルガリア、アラブにも似た忘れられた島に生息している少し不思議なキノコについて。

リボンキノコ Ribbon Mushuroom
心を覗くキノコ Eyes of the heart Mushroom
ロボットの心臓キノコ Heart of the robbot Mushroom
腫瘍キノコ Tumor Mushroom
脳の中心構造キノコ Structure of the brain Mushroom
口キノコ Mouth Mushroom

忘れられた島の時間はゆっくり流れていきます。
おかあさんの歩き方を真似する子どもたち。
森や山を散歩する老夫婦。
古くてすこし神秘的な建物で休憩する恋人達。
おとうさんが淹れてくれた珈琲の香りが漂う部屋。
黒い鳥が羽を落とし、私はなくならない悲しみを思い出す。
これからも笑顔でいられますように
とひとりごと。

【WEB「オノマトペ」】

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ラジオから聞こえてきた外国人の言葉「オノマトペは日本の文化、たからもの」

オノマトペを使うことによって雰囲気が和む言葉のクッションとして、イマジネーションが広がる言葉として、また雑踏音との実験をするためにWEBを作りました。

デモのようなものですので、改善点は多々ありますがよろしければご覧ください。→オノマトペ

【最近の読みもの】

随分前にパルコだったと思うんだけど、パティスミスのドローイング展とライブを見たときを思い出しながら、パティ・スミス詩集『無垢の予兆』

もう一冊、死生観の観点から読み進めている一冊、装丁に使用している紙質にフックを感じます「死刑囚 最後の晩餐」

書籍ではありませんが、思春期の少年少女の心の揺れと成長を描ききってる「のび子ちゃん」/「ごま」の漫画 [pixiv]

 

都民芸術フェスティバル・クラシックコンサートのデザイン

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  「都民芸術フェスティバル販促用ポスターとパンフのデザイン」

Design and Logo Illustration: Megumi Iida

演奏連盟主催のコンサート「都民芸術フェスティバル」コンサートの販促用パンフ、ポスターのデザインを今年もさせていただきました。イラスト、ロゴも私がオリジナルで製作しています。こちらは、三角の持つ印象と音符と五線譜からのクラシックの持つ堅さと優雅さからのコンポジションになります。

余談になりますが、NHK交響楽団はじめ日本のクラシック楽団が出演する通し券は秒殺で売り切れてしまいました。

●一、二枚目の写真:販促用パンフ ●三枚目の写真:オリジナルで製作しましたロゴとイラスト

●四枚目の写真:販促用パンフの中面 ●四枚目の写真:ポスター

「25年続いたガラコンサートのファイナルコンサートのデザイン」

世相の反映かもしれませんが惜しまれながらも今年が最後となってしまう25年続きましたガラコンサートのデザインもさせていただきました。こちらもイラストからコンポジションまですべて私がしています。

●一、二枚目の写真:販促用パンフ ●三枚目の写真:オリジナルで製作しましたイラストとコンポジション

Design and Logo Illustration: Megumi Iida

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上記のコンサートは全て絶賛発売中となっています。どうぞこちらからご覧ください

「転機の一枚:Y’s for LivingのDM」

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突然ですが、デザインしたもので印象に残ってるものは?と何回か尋ねられましたので書くことにします。

どうしてもYOHJI YAMAMOTOのデザインがしたいと入ったデザイン会社で、少しずつさせてもらえるようになった頃にデザインした転機のような大切なデザインがY’s for LivingのこちらのシーズンDMです。

10年を随分過ぎている今でも時々思い出しては眺めることがあり、その節はありがとうございましたと、聞こえないかもしれませんが御礼を言ってしまう一枚です。

最近のデザイン、ディレクションしたものの更新は、今月末のラジオ出演が終わったら少し落ち着きますので、その頃またとさせてください。

 

『喪失を贈り物に変える』書評が週刊新潮に掲載されました。

生い立ちから現在まで 「生きること 響くこと つくること」を執筆し、装丁のデザインもしました。私の他8名それぞれの言葉で、喪失を贈り物に変えるまでの思いが綴られています。

「喪失を贈り物に変える」を交流があります新潮社の取締役の早川さんへ、お持ちしていました。
やらせになっては申し訳ないので、私が書いたものを書評に掲載せずに、別の方の文章を推薦していただいてかまいません。とお願いしていました。

自死がやはり社会問題となっている昨今の状況の反映と思われますが、週刊新潮の書評にはそのことが書かれています。9人それぞれが『希望』「自責」を抱えての人生観となっています。

Amazonにも、どなたかわかりませんが書評を書いてくださった方がいらっしゃいました。ありがとうございます。

週刊新潮の書評はこちらからご覧ください。

私が大学生をしている多摩美術大学でも紹介されています。
中学、高校の六年間を過ごしました私立自由の森学園でも紹介していただきました。

NPOの活動やこちらの書籍からの私の印象は、不幸な女性なのかもしれません。
思いの重さと人生を楽しんでいく笑いの大切さを、両親や妹から(とくにおもしろかった母から)体感させてもらった私は、シリアスな状況になればなるほどソワソワして笑顔になるような軽めな妄想をしてしまうことが、すみませんと思いながらも時々あります。私なりに喪失の哀しみと向き合い、より日々を深く、豊かに軽やかに楽しむためにできることを考えたり挑戦してみたり、疲れて昼寝したり。

美大に通い、デザインのディレクションやデザイン、NPOの代表としての講師の活動、自主制作で新たなるアイデアや展開を考えながら形にする恵まれた日々に、友人や周りの人達にとてもとても感謝してます。

 

ヤン富田「アートワーク作品“A.S.L. Space Agency”」のデザインと服を着るって?

       

私は香水が好きなのですが、香りと心理作用(どんな影響があるのか?)をさらに深めたいと思い、学び出すきっかけにもなりましたニールズヤードのショップで石けんと化粧水を買いました。アロマセラピストの資格を取得している店員さんと、生と死のふがいなさを目にすることについて話した夕暮れに、「あまり考えないときも大事です」と言ってもらえて軽くなりました。アロマセラピストの資格についても、学んでいこうかなと思っています。
http://www.nealsyard.co.jp/

(写真:左上の2枚は、ニールズヤードアロマセラピー基礎クラスで作りましたルームスプレーとバスオイル。3枚目はラベンダー。4枚目は落書きされた犬の置物(散歩中に)5枚目は、洗濯物に着いたハートの糸絡み。6枚目は宮沢賢治の世界のような新宿の夜明け。7枚目はエルメスのスカーフ)

それから、新宿伊勢丹4Fにある、2000年前半にかつて恵比寿店が今の場所に移転する前からアンチファッション=コンサバティブなファッションから一線を画し、日本の空気感と丁度重なっていたコンセプトの鮮やかな明快さとターゲットの絞り込みに、なるほど鮮やかな切り口と購入していたマルタンマルジェラを少し眺めて、コムデギャルソンとジュンヤワタナベで足を止め、今シーズンの数着を試着をしながら、もしかすると数十年ぶりに日本を襲った災害は、日本人の死生観を少し変えてしまったのかもしれないと思いました。

試着した数着は、構築的で遊びの要素があり、素材感にも張りがあり、緊張感とともに西洋的な東洋感をどこかで感じたなと思い出していたのですが、数年前にニューヨークのチェルシー付近で入ったコムデギャルソンに感じた小さな異国感に近いようなと気がつきました。どんなときであれ裸で歩くことはできないんだ。だから真剣に、と思っていた私の気持ちと重なり、着ることについてまた考えることになりそうな楽しい出会いでした。秋がくるのも楽しみです。それからエルメスのスカーフの構築力。そういえばかつて小さな頃にモデルをしたことがありました。

ニュースで報道される他国や地方の痛ましい事件に、客観的に状況を眺めてしまうことがあります。その場にいなければわからない焦燥感や香り、皮膚感覚。それらはとても大切なものなのかもしれません。
http://www.maisonmartinmargiela.com/ http://www.comme-des-garcons.com

数十年おきや数年おきに、大きな自然災害や歴史に残ってしまう事件が起きています。そのときその場所で、ジャーナリストが、研究者が、アーティストが、デザイナーが、名をオモテに出そうとしなかった人々が、どんな葛藤をし不安を抱えながら、状況を見据え、立ち向かっていったのか知っていくことは、とても地味で時間がかかるかもしれませんが、少しずつ続けていこうと思っています。

私が20代前半だった頃(だと思うのですが10代後半かもしれません)ヤン富田さんが、白いつなぎのようなものにヘルメットを被ったジャケットのCDと女の子の顔のCDをそれぞれ買いました。かわいいなと思っていて、ご縁が重なりヤンさんのCDジャケットや書籍を何度かメタスタジオでデザインする機会が訪れました。

こちらは、2010年にBEAMSから限定300部で発売されましたアートワーク作品“A.S.L. Space Agency”(2CD+コレクションブック)のデザインになります。残念ながら即完売してしまいました。その他に発売されましたスペースパジャマ、Tシャツ、キャップはリンクより購入できます。
http://shop.beams.co.jp/news/20100128_2175643.html

ヤン富田:日本初のプロのスティールドラム奏者、日本で最初のヒップホッププロデューサー、他にも様々な肩書きを持ち、音楽業界を中心に支持者を国内外に有する(BEAMS On Line Shopより引用)

     

 

荒木経惟 作品集 5冊のデザイン

    

私が以前から好きな作家に、荒木経惟さんがいつも入っていました。
かつてスタジオスーパーコンパス(Yohji Yamamoto,Y’s for Livingなど服飾のグラフィックを得意としていたデザイン会社)で、演奏家の林 英哲さんhttp://www.eitetsu.net/の講演チラシを私がデザインしました。その際、荒木さんに写真撮影をお願いしたのですが、林 英哲さんの表情と姿から感じられる人としての深みのある写真と、撮るときの軽やかさに驚いたことが忘れられませんでした。

それから、随分経ち(たぶん10年は過ぎてます)、ご縁がありまして5冊続けて荒木経惟 作品集をディレクション、デザインすることができたことを、嬉しく思っています。

私 はここ数年、多摩美術大学デジタルデザイン科に(アジールの佐藤直樹さん主任)、デザインに対する良い意味での疑問点や、現在考えていることを形にするために更に研究をと通っていることもあり、いい加減な気持ちで荒木さんの作品集にデザインとして関わることは、避けたいと考えました。

この5冊は、共にメタスタジオを立ち上げ信頼している、細野がアートディレクションをしています。

「過去・未来 写狂老人日記1979年-2040年」 荒木経惟(2012)
「写狂老人Aのフィルムノスタルジー」荒木経惟 (2011)
「愛の劇場」 荒木経惟 (2011)
「古希ノ写真」荒木経惟(2010)
「遺作 空2」荒木経惟(2009)

下記から購入できます。
http://www.takaishiigallery.com/jp/publications/pu-araki/

http://www.arakinobuyoshi.com/

 

久美出版:水野次太郎名誉教授監修「いきること つくること 響くこと」出版されます

母と共に、一人の時もありましたが何度か麗澤大学で講義をしました。昨年末に水野名誉教授から「自分のことを書いてみませんか?出版します」と声をかけていただきました。

それから、たくさんの伝えたいことや感謝したいこと、つくることを全身で楽しむこと、響いてくることを数ヶ月かけて練り、書きながら記憶をたどり、生まれてから現在まで、現在取り組んでいることとこれからのことについて執筆しました。

最後の校正も終わり、あとは装丁のデザインを進行しているところです。

私の他に19名の喪失感からの考え方や行動をまとめたものになります。

書籍のタイトルは「喪失を贈り物に変える(仮)」9月出版予定です。楽しみにお待ちください。

2011年アメリカ、パームスプリングで飲酒運転を撲滅するために、呼気でアルコールを感知してエンジンがかからなくなるシステムの国際会議が1週間にわたって開催されました。その会議へ 招待され、MADD創始者から日本のMADDJAPAN創始者飯田和代の活動が称えら「あなたにしか継承できません。これからも期待しています」と言葉をかけていただきました。