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Daily Archives: 2012/07/12

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太郎吉蔵デザイン会議に参加してきました

7月7日〜7月8日、多摩美術大学大学長 五十嵐威暢さん主催の「太郎吉蔵デザイン会議」に参加してきました。

「アジアの時代」をメインテーマにヴィジュアル素材を使わない円卓での会議でしたがとても実り多き時間を過ごしました。食事もとても美味しく素材の美しさを楽しむ、和やかなひとときでした。

7日「地域とデザイン」について
豊かさとは何か?時間軸とは?速さとゆったり。時間のコントロール。美。古きものから新しさを。人と人との繋がりについて。互いの発言を活かしあっていく言葉の可能性を感じる会議でした。

8日「世界へ向かう日本のデザイン」について
美意識資源と伝統におけるデザイン解決からの文化的、経済的方向性の育ち方。指針や展望。心を開くこと。それぞれパネリストの問題意識が白熱して飛び交いました。

 フェアウエルパーティでは五十嵐威暢さんや原研哉さんと感想や私が取り組んでいること、学生としての葛藤などを少し話し、東京へと戻りました。デザインの可能性と人の気持ちの痛みを切り捨てずに活かしていくために、私にできることを考えながら動いてます。今日も充実な気が流れています(笑)

7日パネリスト
佐藤卓 グラフィックデザイナー
倉方俊輔 建築史家
山崎亮 コミュニティデザイナー
南雲勝志 デザイナー
柴田文江 インダストリアルデザイナー

8日パネリスト
原研哉 グラフィックデザイナー
西山浩平 起業家
鈴野浩一 建築家
リチャード・ギルフォイル コールマンジャパン株式会社代表取締役
五十嵐威暢 アーティスト

会議の概要は下記からご覧ください
http://www.designconference.jp/2012/

会議の様子から散策。靴好きなので歩きやすいrepetto、札幌の千秋庵でソフトクリームなどなど

            

 

久美出版:水野次太郎名誉教授監修「いきること つくること 響くこと」出版されます

母と共に、一人の時もありましたが何度か麗澤大学で講義をしました。昨年末に水野名誉教授から「自分のことを書いてみませんか?出版します」と声をかけていただきました。

それから、たくさんの伝えたいことや感謝したいこと、つくることを全身で楽しむこと、響いてくることを数ヶ月かけて練り、書きながら記憶をたどり、生まれてから現在まで、現在取り組んでいることとこれからのことについて執筆しました。

最後の校正も終わり、あとは装丁のデザインを進行しているところです。

私の他に19名の喪失感からの考え方や行動をまとめたものになります。

書籍のタイトルは「喪失を贈り物に変える(仮)」9月出版予定です。楽しみにお待ちください。

2011年アメリカ、パームスプリングで飲酒運転を撲滅するために、呼気でアルコールを感知してエンジンがかからなくなるシステムの国際会議が1週間にわたって開催されました。その会議へ 招待され、MADD創始者から日本のMADDJAPAN創始者飯田和代の活動が称えら「あなたにしか継承できません。これからも期待しています」と言葉をかけていただきました。

 

講演「新日鐵株式会社、札幌刑務所受刑者への授業、千葉県立旭農業高校」

◎新日本製鐵株式会社での講演「ハートからつながってく未来ーうごく・できること・考える」

今年は震災や原発のことがあり、多くの人の気持ちが「相手を周りを助ける優しさへ」と変わってきていることをとても感じましたので「ハートからつながってく未来ーうごく・できること・考える」 を主題として全回を少しずつ内容を変えながら、4月から6月まで6回の講演をしました。

1時間半の講演で「簡単なコミュニケーションに必要なこと」について、私のアートディレクター・グラフィックデザイナー、としての経験を踏まえながら、マッドジャパンのこれまでの活動から話しをはじめました。
1:自分の気持ちを相手に伝えるために「最初にコンセプトを持つこと」
2:じっくりと焦らず取り組む「攻撃をするのではなく、互いを活かしていくことの重要性」
3:優しさ「薄いコミュニケーションではなく、その先へ繋がり相互関係でよりよくなっていくための関係作り」

被害者としての気持ちや葛藤と、行動していることについて社会ニュースなどの事例をできるだけ多くだして、それぞれの行動の比較をしながら、聞いていて眠くならないように配慮しながら、進めました。(座って聞いていますと、どうしたって眠気に襲われてしまうものです。私も徹夜明けの時には。楽しみにしていたにもかかわらずぐっすり寝てしまい、起きたら講演が終わってた!ということが何回かあります)

心の痛みと葛藤、生きることの豊かさを楽しむこと、その後の社会への行動との直結について話し、アートディレクターとしての私の仕事を紹介して、酔いの状態を体験できるゴーグルでワークショップをして終了となりました。

今回もほぼ全員600名弱の新入社員からの感想文が届きました。
「絶対、飲酒運転はしない」がダントツに多い感想でした。そして「コミュニケーションについてもっと詳しく知りたいです」「死についてあまり考えないのでわかりづらかったが、考えるきっかけになりました」など。講演を成功することができて良かったです、これからの参考にしていきますと思えるものばかりでした。

ありがとうございました。

  

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◎文科省から教育推薦プログラム:札幌刑務所にて受刑者への授業「疎外感、被害者と加害者の心の痛 みとその後」

6月25日、文科省から教育推薦プログラムとなっています「受刑者への授業」の依頼で、札幌刑務所で1時間10分ほど「疎外感、被害者と加害者の心の痛 みとその後」について授業をしました。

刑務所の教育を担当している刑務官から「是非、またお願いしたいです」と数日前に電話をいただきました。

被害者と加害者の負った最初の瞬間の心の痛みと、その後の社会的な反応の違いにおいての葛藤とその後の行動、被害者としての気持ちと考えて向き合う時間についてや、私の10数年前にスタートしたグラフィックデザイナーから、デザイン会社取締役としてアートディレクターとしての現在、家族と共に社会から「飲酒運転による悲劇をゼロへ」を目指してきた活動、そして妹を亡くしてからの両親との関係について話しました。

周りを攻撃するのではなく、比較と検討を繰り返しながら、活かしていくことが大切なことのように思える対話形式の授業でした。

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 ◎文科省から教育推薦プログラム:千葉県立旭農業高校全校生徒へ「命の大切さ」について講演

6月28日、千葉県立旭農業高校全校生徒へ「命の大切さ:考える、受け止める鼓動、行動」を起点に、楽しむことや考えることの集中力について、デザイナーとしての私のことや作家、遺族の事例をあげて講演をしました。

こちらの高校で、今年の始めに免許を取得をして間もない生徒が交通事故で亡くなる悲劇がありました。私は、どのように進めるかを考えながら「命の大切さ」を起点に、楽しむことや考えることの集中力について、デザイナーとしての私のことや作家、遺族の事例をあげて講演をしました。高校の先生から「良かったです。考えることのきっかけをいただきました」とお礼の電話をいただきました。 衝撃的な事故が起きてそれほど経過していないこともあり、それぞれに葛藤と社会の反応へのもどかしさが消化されてはいないようにも思われましたが、一人でもこれからのヒントを見つけてもらえたなら、やって良かったと思える先生からの電話でした。ありがとうございました。