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Monthly Archives: 1月 2013

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自主製作:「忘れられた島の刺繡と植物」「オノマトペ」

2013-01-19  2013-01-20  2013-01-21  2013-01-22  2013-01-23  2013-01-24

【刺繍本「忘れられた島の刺繡と植物」】

自主製作で作りました本 →「忘れられた島の刺繡と植物」になります。

描いて刺繡して、テキストを書いて一冊の本にしました。少し手直しをして出版したいです。出版または興味があるようでしたらご連絡をお願いします。

↓テキストの抜粋。

アイルランド、ブルガリア、アラブにも似た忘れられた島に生息している少し不思議なキノコについて。

リボンキノコ Ribbon Mushuroom
心を覗くキノコ Eyes of the heart Mushroom
ロボットの心臓キノコ Heart of the robbot Mushroom
腫瘍キノコ Tumor Mushroom
脳の中心構造キノコ Structure of the brain Mushroom
口キノコ Mouth Mushroom

忘れられた島の時間はゆっくり流れていきます。
おかあさんの歩き方を真似する子どもたち。
森や山を散歩する老夫婦。
古くてすこし神秘的な建物で休憩する恋人達。
おとうさんが淹れてくれた珈琲の香りが漂う部屋。
黒い鳥が羽を落とし、私はなくならない悲しみを思い出す。
これからも笑顔でいられますように
とひとりごと。

【WEB「オノマトペ」】

 2013-01-25  2013-01-26  2013-01-27  2013-01-28  2013-01-30  2013-01-29

ラジオから聞こえてきた外国人の言葉「オノマトペは日本の文化、たからもの」

オノマトペを使うことによって雰囲気が和む言葉のクッションとして、イマジネーションが広がる言葉として、また雑踏音との実験をするためにWEBを作りました。

デモのようなものですので、改善点は多々ありますがよろしければご覧ください。→オノマトペ

【最近の読みもの】

随分前にパルコだったと思うんだけど、パティスミスのドローイング展とライブを見たときを思い出しながら、パティ・スミス詩集『無垢の予兆』

もう一冊、死生観の観点から読み進めている一冊、装丁に使用している紙質にフックを感じます「死刑囚 最後の晩餐」

書籍ではありませんが、思春期の少年少女の心の揺れと成長を描ききってる「のび子ちゃん」/「ごま」の漫画 [pixiv]

 

渋谷のメッセージ性、シェアハウスへの実現性

2013-01-15  2013-01-16  2013-01-17

【渋谷のメッセージ性】

渋谷の交差点に描かれた「HEY WATCH MAN. WHAT ARE YOU LOOKING AT?」『LIE』『I hate rain」

防犯カメラの真下にある工事中の壁面に描かれては消されて、また上から描くが繰り返されている小さなスペース。

性別も顔もないカラフルなパターン。心の触覚を刺激してくるようなメッセージ。

もしかするとポスターやCMよりも、渋谷というコンパクトであるが、とても大きな流れと発進力を持つ場所のいまを、少し前を、不安なざわめきを言い当てているのではないでしょうか。

【都心における高齢者問題と利益優先ではない都市の可能性への問い】

先日、渋谷の地下街の食品売り場で真剣に割引の総菜とポケットの小銭を見比べていた高齢者を見かけて、なんともいえない気持ちになりました。高齢者問題と流行、コンテンツ、場を作っていく事に必要不可欠な問題をどれだけ先の事を見据えながら、利益優先ではなく実現していけるのだろうかと考えています。

叔母も建築家として関わっていますが、これから明らかに渋谷はツインタワーができるなど、さらに様相を変えていきます。→渋谷駅ツインタワー計画

そういえば先日、渋谷の構想力-コンパクトシティの育て方を読みました。

積極的に建築へのグラフィックの展開も、東工大図書館や川崎駅東口の様に展開していきたいと考えています。その際は是非声をかけてください。

【メタスタジオの11年】

渋谷にメタスタジオを創設して、11年が過ぎました。赤字を出す事もなく細々ではありますが、私たちにできる挑戦をさせていただけていることに、それからデザインさせていただきました書籍の多くがプレミアがついている事をお知らせいただき、ありがとうございます感謝。

アートディレクションは現在、飯田めぐみと細野一三ともにそれぞれがしています。一つ一つに対してデザイナーとしてのサポートを相互にしています。設立当初のように二人でディレクションということはしていません。サポートしてくれているデザイナーやスタッフ含め、できる限り丁寧に対応させていただいています。これからも宜しくお願いいたします。

【シェアハウスへの実現性】

2013-01-18

↑千葉にある実家で小学生の頃に母が撮影した私(左)妹のみづほ(右)。

渋谷まで約一時間の場所にあり20歳まで過ごした実家を改装して、シェアハウスにと考えています。

私が小さい頃には、壁を好きなように描き、飽きると塗り替えながらアーティストや外国人に貸していたり、母が進学塾をしていたため、たえず20名〜30名の人が出入りしていました。

両親も他界した現在、優秀な叔父や叔母などのチカラをお借りして、みんなが豊かな気持ちでリラックスして楽しめる空間としてのシェアハウスにできるかどうかを検討しています。

 

都民芸術フェスティバル・クラシックコンサートのデザイン

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  「都民芸術フェスティバル販促用ポスターとパンフのデザイン」

Design and Logo Illustration: Megumi Iida

演奏連盟主催のコンサート「都民芸術フェスティバル」コンサートの販促用パンフ、ポスターのデザインを今年もさせていただきました。イラスト、ロゴも私がオリジナルで製作しています。こちらは、三角の持つ印象と音符と五線譜からのクラシックの持つ堅さと優雅さからのコンポジションになります。

余談になりますが、NHK交響楽団はじめ日本のクラシック楽団が出演する通し券は秒殺で売り切れてしまいました。

●一、二枚目の写真:販促用パンフ ●三枚目の写真:オリジナルで製作しましたロゴとイラスト

●四枚目の写真:販促用パンフの中面 ●四枚目の写真:ポスター

「25年続いたガラコンサートのファイナルコンサートのデザイン」

世相の反映かもしれませんが惜しまれながらも今年が最後となってしまう25年続きましたガラコンサートのデザインもさせていただきました。こちらもイラストからコンポジションまですべて私がしています。

●一、二枚目の写真:販促用パンフ ●三枚目の写真:オリジナルで製作しましたイラストとコンポジション

Design and Logo Illustration: Megumi Iida

03   2013-01-13  2013-01-14

上記のコンサートは全て絶賛発売中となっています。どうぞこちらからご覧ください

「転機の一枚:Y’s for LivingのDM」

2013-01-08

突然ですが、デザインしたもので印象に残ってるものは?と何回か尋ねられましたので書くことにします。

どうしてもYOHJI YAMAMOTOのデザインがしたいと入ったデザイン会社で、少しずつさせてもらえるようになった頃にデザインした転機のような大切なデザインがY’s for LivingのこちらのシーズンDMです。

10年を随分過ぎている今でも時々思い出しては眺めることがあり、その節はありがとうございましたと、聞こえないかもしれませんが御礼を言ってしまう一枚です。

最近のデザイン、ディレクションしたものの更新は、今月末のラジオ出演が終わったら少し落ち着きますので、その頃またとさせてください。

 

死生観から見るジャパニメーション

エヴァンゲリヲン新劇場版:Qの興行収入が2013年1月中旬の時点で50億円を超えました。デフレといわれている状況においてこれだけの収入を上げているジャパニメーションの現象について考察しました。

「コピペ可能なフックのあるセリフの連打」

エヴァンゲリヲンは、私たち日本で暮らしている人々が抱えている意識、無意識に関わらず、未消化なまま切り捨ててしまおうとする感情や感覚のヒリヒリとする痛みの弱さ、漠然と整理できない思想や死生観を、CMに使われるコピーのように、よりシャープにわかりやすく変換して、切り取り可能な言葉を多様していました。→セリフを集めたツイート

「爆破シーン前の緊迫感と後のスッキリ感」

わかる人にしかわからないかつての映画や物語へのオマージュと、爆破シーンから抱く破壊へのスッキリ衝動もあわせ、そういえばハリウッド映画にカーチェースや爆破シーンが多いのは、考えるよりも尋常ではない緊迫、緊張感と破壊への解き放たれるスピード感のある感覚への誘導がおこなわれているからなのですが、エヴァンゲリヲンの戦闘シーンと破壊にも、似たような感覚誘導を受けました。

「宗教観とアニメーションの可能性」

日本人の宗教観は習慣化しているため、イスラム教やキリスト教のような乱暴な言い方をしてしまえばオレが神!的な巡礼や服従、儀式の拘束もほとんどありません。 ですがシンジ=エヴァ=キリスト(の福音)解釈はググると多く見つかります。

好き、嫌いではない宗教に結びつく解釈による拘束がキーとなる展開は、冒頭でも述べましたが理解しがたい孤独な虚無感への拒否感と小さな小さな信じる強さへの憧れのような純粋な感情が混在している切り捨てられないというわかりやすさを見せたものなのかもしれません。

アニメ−ションでしか描くことのできない刹那と宇宙への憧れ、この先があるかもしれないという期待を抱かせるようおわりへ。 →首都大学東京システムデザイン学部航空宇宙システム工学コース・宇宙システム研究室 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q_冒頭6分38秒_宇宙考証の解説

「切り捨てられない痛みの表現と死生観」

全体を通して繰り返しになりますが、切り捨ててはしまえぬ、されどあまり直視はしたくない心理的な痛みの可能性に対する現時点における表現と、震災後によりわかりやすい形で提示され続けている喪失感と死生観のミックス共感強め方向への引力だったのではないでしょうか。

ジブリ映画にみられる、小津安二郎がかつて作り出していた日本人の情緒、安心感、家族とはの表現と類似点を通して、エヴァンゲリヲンシリーズの対極にあるようにも見える”一人感と独り感”の繋がりについて、もう少し考察できる時に触れたいと思います。

※ジャパニメーションとは、アメリカでは”Jap(日本人に対する軽蔑語も含まれている)”とアニメーションの合成語として、偏見的な意味合いを含んで使われることが多く、「下らないもの」、「子供に良くないもの」として生まれた言葉と認識されている。日本では、アニメーションの略として使われている”anime(アニメ)”が一般的には日本製のアニメという意味で使われている。しかし、今日では日本の数少ない世界価値の1つである。

喪失感ということから先日、著書「喪失を贈り物に変える」を多摩美術大学のサイトで紹介していただきました。週刊新潮に掲載されました書評や内容は、こちらからご覧ください

新年明けましておめでとうございます

2013-01-04   2013-01-03

2013-01-01   2013-01-02   2013-01-05

新年明けましておめでとうございます 本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

年賀状を書いているところですので届く頃にはお正月が。。。ということになってしまいますたぶん。申し訳ありませんが、まずはブログから新年のご挨拶をさせてください。

昨年は、社会が不安や緊張感を感じているのかもしれず、全体の緊張感が強めとささやかれておりました。急激な変化ではないかもしれませんが、少しずつ緩やかに良い方向へ変わっていくことを願い、社会的な不安を受け止めながらも、できることとともに更なる努力をしていきたいと考えています。

一月の終わりに、昨年に引き続きJ-WAVE系列のラジオに出演します。

☆今年の個人的すぎる抱負

展示と本をまた書きたい。オリジナル商品の販売もしようかと思っています。

友達100人できるかなという歌がありますが、ほんとにできたらいいなと思っている子どもでした。大人になると満ちる感じと共に孤独を大切に、配慮しながら不正をすることもできるだけないように時が過ぎていきます。再生とともに簡単には信用せずまずは調べる、描く、子どもの頃からひねくれ者なところもありました。

●一枚目の写真:手作りしました新年リース(キラキラを付けすぎて手がキラキラだらけ!で新年を迎えました)

●二枚目の写真:大晦日の早朝散歩に出たら、餅つき大会告知の手描きの看板が!伸びやかな迷いのない字と絵(餅つき大会行きたい。きなこ、あんこ、もち、きなこ、あんこ、もち)

●三枚目の写真:半身 FUCK LOVE、こちらはエロスがテクノロジーを進歩させるというtwitter上の言葉を最初のヒントに、社会における本音と建て前、現実と虚構、嘘と本音の立ち位置を考えながら新制作した作品です。

●四枚目の写真:手描きで年末辺りから描きつづけていました新作のアップ画像。三枚目の写真との連作になります。おそらくお披露目は、まずは多摩美からになります。

●五枚目の写真:四枚目の写真の下絵途中の過程

2013-01-06

↑ わたし。年末、メガネなしでは全てがダブルに見えてた日。

 

☆展覧会とおすすめ書籍

先日、A REAL UN REAL AGE展をパルコで見てきました。興味はあったのですが一着も持っていませんでした。構造のとらえ方からのコンセプトを大切に考えていることが伝わってくることで、私の服に対するモヤモヤとした引っかかりが、少しほどけていきました。その会場でも販売されていました「相対性コム デ ギャルソン論 ─なぜ私たちはコム デ ギャルソンを語るのか」を読みながら、ハトラのパーカーも気にしつつ短いお正月休みを過ごします。

それから会田誠展:天才でごめんなさいの説得力、刺激になりました。 サワサワ、触る、タンジブル、テクノロジー、メディアミックスが気になるこの数年。

批判的に物事を見すぎることや傾倒しすぎることはしないように、コンセプトやアイデアをどのように見ているのかをたのしみながら接しています。ミイラ取りがミイラにというような、一面のみからのニヒルな視点を持たないよう心がけています。

基本的には、意を介さず、突き詰めぬ逃げの不安から群れる癒着と、懐古主義の気分酔いが苦手です。

 デザインしたものの更新はできるだけ早めにします。

2012年もありがとうございました。心からの感謝☆、そして2013年もどうぞ宜しくお願いします☆